【ドバイWC】2度目のドバイでリラックスしたホッコータルマエ

現地時間25日(水)、UAE・ドバイのメイダン競馬場で行われるドバイワールドC(G1)の追い切りが、現地にて行われた。

2年連続のチャレンジとなるホッコータルマエ(牡6、栗東・西浦厩舎)は助手を背にダートコースへ入り、馬なりの手応えでラスト1F12.8秒を計時。西浦勝一調教師が強調する「リラックス」した走りでコースを駆け抜けた。

昨年は道中好位で競馬を進めたものの、直線で力尽きて最下位入線。さらにそこから体調を崩し、休養を余儀なくされた。しかし、関係者の懸命なケアと馬自身の生命力で不死鳥の如く復活。また、昨年までのタペタから、再びダートに戻るコース変更も後押ししてドバイの地へ帰ってきた。

「いろんな人に協力を得ながら、時間をかけて体力を回復し、トレーニングを積んで、ドバイにもう一度挑戦できました。こちらに来てからの調整もうまくいって、自分で思い描いていた調教が出来たのではないかと思います。馬はリラックスできている。柔らかさ、しなやかさも感じ取れましたよ」と悔いのない仕上げに師も胸を張る。

「去年タペタで追い切った時も11秒台が出ていた。それが実際に競馬に行って通用するかとなると、そういうわけにはならないから。軽い馬場ならレースの時計ももっと速いはず。追い切りが参考になるかとは分からない」と慎重な姿勢を見せるが、昨年の遠征で得た経験は間違いなく強みとなるはずだ。

また、西浦調教師といえば、日本馬で初めてジャパンCを勝ったカツラギエースのジョッキー。「幸(騎手)を乗せて勝つというのに意義がある。これは自分としては凄く大事なこと。勝つことによって日本のジョッキーも成長する。馬だけではなく日本のジョッキーも世界に認めてもらいたい」と師は力を込める。昨年よりパワーアップし、かつフレッシュでリラックスした今のホッコータルマエなら大仕事の可能性は十分ある。

ホッコータルマエ

ホッコータルマエ

▲3年連続のドバイミーティング挑戦となる西浦勝一師(右)