専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
オジュウチョウサンが平地に出走!
2018/7/5(木)
どうも!美浦の古川です。
以前にも当欄で取り上げた障害界のスター、オジュウチョウサン(牡7、美浦・和田郎厩舎)の平地競走への出走。当初の予定通り、今週の土曜福島9R・開成山特別(3歳上500万下・芝2600m)に武豊騎手で臨む。
この異例のローテにはオーナーサイドの「平地の重賞挑戦」という青写真があるためで、平地未勝利で重賞出走の権利がないのオジュウチョウサンに、持ち味のスタミナが活かせるこの舞台で平地1勝を挙げさせる目論見である。
競馬ファンとしては「平地で勝てるのか」という点が気になるところだろう。これまでオジュウチョウサンとコンビを組んできた石神深一騎手は「57キロの斤量も障害戦と比べれば軽いし、500万では力が違うはず」と言うし、私自身も中間の稽古もよく、ここ目標に仕上げられ完璧な状態なので勝てると思っている。しかし、秋のシーズンには主戦場(障害戦)に戻ってきて欲しいというのが本音であり、そのためにも無事に回ってきてほしいものだ。
さて、先週の福島芝コースは開幕週とあって初日こそ先行馬が優勢だったが、日曜は外差しも決まっていた。騎乗したジョッキーに聞いてみると直線の芝は早くもボコボコしているようで、今週末の天候によってはかなりの道悪になりそうである。週末の馬場の悪化を見越して愛馬の出走を辞めさせる馬主サイドもおり、馬場状態の見極めが重要である。週末の「厳選馬」では道悪馬場で浮上する穴馬をオススメするのでお楽しみに!
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。