専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
クラシック初制覇には驚き!?
2015/10/29(木)
どうも!美浦の古川です。
先週の菊花賞を制したキタサンブラックに騎乗していた北村宏司騎手はクラシック初制覇と言うんだから驚き。本日のトレセンでいつものように遭遇すると「おめでとう」の言葉に照れくさそうに「どうも」と返答。
キタサンブラックは、母父サクラバクシンオーという血統背景から3000mの競馬に疑問を持たれていたが、以前から北村宏は「馬体は長距離タイプでバクシンオーらしくない」と言っており、北村宏としては不安視していなかった様子。私自身としては、そつなくキッチリ乗るスタイルは全国でもトップクラスだと思っており、これからのキタサンブラックとのコンビニは注目である。
今週の天皇賞ではスピルバーグで秋連覇を目指す北村宏。「今週も狙っているんじゃないの?」との冷やかし半分の言葉に「うーん、頑張ります」と言う。秋初戦の毎日王冠は⑩着に敗れ、この中間の動きを見ると・・・。正直、重い印は打てそうになく、ここを使った次走(ジャパンカップ?)が狙い目と思っている。とにかくスピルバーグの取捨は当日のパドックを見てから決めたい。
さて、今週末の騎乗馬について北村宏に取材すると「これはイイ」というトーンの高い馬は挙がってこず、3勝5連対と大暴れした先週の再現はなさそう。その代わりに天皇賞(秋)の資金作りになりそうな穴馬を見つけてきたので、週末の「穴ズバッ」は乞うご期待だ!
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。