「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 4月21日 東京11R フローラS(G2)
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本命馬◎アドマイヤベル(2人気) 1着
土曜も日曜もヒット連発!
- 4月20日 福島11R 福島牝馬S(G3)
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本命馬◎コスタボニータ(1人気) 1着
勝ち切る1頭をガッチリ評価!
【秋華賞】コース形状がすべて
2016/10/12(水)
★土曜東京11R サウジアラビアRC(G3)◎本命馬 ロジムーン 4番人気 7着 内の好位で進んでいたが、直線は狭いところをこじ開けようとしたら、外からの馬に寄られてしまい、まともに挟まれて立ち上がりかける不利。そこからもなかなか追えないままで、力を全く出せていない。もっと早めに持ち出していれば、勝ち負けはともかく3着の可能性はあったと思われる。残念。
$お宝馬 セイウングロリアス 8番人気 6着 脚をタメたまま回ってきただけで終わってしまった。騎手によれば、少し連戦の疲れが出てきたようだとのこと。
★日曜東京11R 毎日王冠(G2)◎本命馬 ルージュバック 1番人気 1着 直線は絶望的な位置取りながら、馬の力だけで差し切った。それにしてもよく届いたものだ。千八のスペシャリストなのか、二千でも問題ないのかが今後問われる。
$お宝馬 ウインフルブルーム 6番人気 7着 自分の競馬はできた。力を出し切っての完敗で、今はもうこのクラスでは厳しいのかもしれない。ローカルG3なら見直せる。
★月曜東京11R グリーンチャンネルC◎$本命馬&お宝馬 トータルヒート 11番人気 14着 マイナス14キロ。牝馬だけに、輸送でこれだけ減ってしまうと厳しい。しかもハイペースで飛ばす自分の競馬をしたので、早々に苦しくなってしまった。レース以前の問題だった。さすがにこれは予見できず。
【今週のポイント】
シンハライトの離脱により、人気がソコソコ割れそうな秋華賞。舞台が阪神外回りの桜花賞、東京のオークスと違って、最後の一冠が小回りで直線が短い京都の2000mになるというのが最も大きなポイントだ。
最重要トライアルであるローズS組が優勢なのはもちろんだが、今年は勝ち馬がリタイア、2着が大逃げで粘ったクロコスミアと、例年と違うイレギュラーな状況。となれば、紫苑Sが今年から重賞となり、メンバーレベルが上がった分、今年この組がどれだけやれるのかが見所となる。小回り中山での施行だっただけに、適性の共通項はあるはずで、今後も注目の前哨戦となる可能性がある。
血統傾向は比較的ハッキリしていて、見極めやすいレースではある。そこから穴馬を1頭は選びだして、おいしい馬券に結び付けたい。水曜更新予定の有力馬血統診断をお楽しみに。
【次回の狙い馬】
土曜・東京5R 5着 新馬戦。出遅れ、終始シンガリでペースを考えると絶望的な位置取りだったが、最後は上がり最速で、シャンティローザと一緒に伸びてきた。ガサのない馬なので次走大きく減らないことが条件だが、東京芝1600m、1400mなら、まともにスタートを切れば上位は確実だ。
月曜・東京9R 6着 前に行った馬にとって苦しい展開になったが、3番手からよく粘り、勝ち馬から0秒4差。これなら1000万は十分勝てる力がある。舞台を問わない馬だけに、次走が東京でも、新潟、福島でも勝ち負けになるはずだ。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。