「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 5月4日 京都11R 京都新聞杯(G2)
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お宝馬$ジューンテイク(8人気) 1着
これぞ血統ハンティング!
- 4月27日 東京11R 青葉賞(G2)
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本命馬◎ショウナンラプンタ(7人気) 2着
人気薄を自信の本命推奨!
【新潟記念】短い夏、長い直線
2018/8/28(火)
★土曜新潟11R BSN賞◎$本命馬&お宝馬 ナムラミラクル 4人気 2着 絶好の2番手、あとは前のサルサディオーネを交わすだけ、叩き合いで一旦は前に出たが、ハナ差差し返されてしまった。3キロの斤量差が最後に響いた形。
午前中はもっと人気が低かったが、直前に近づくにつれてドンドン配当が下がってきたのも少し残念だった。勝ったも同然の2着。
★日曜札幌11R キーンランドカップ(G3) ◎本命馬 ナックビーナス 1番人気 1着 積極的にスタート後ハナ。想定外の逃げとなったし、テンの2F目が10秒7、次が10秒9というのは、馬場を考えると速い。ただその次を12秒0と大きく落としたところがモレイラの凄さ。ここで脚をタメたことが勝因だろう。出してタメるのが外国人騎手の凄さだ。直線は今までの詰めの甘さが嘘のように完勝。ただ、これだけのレースをしてしまうと、1か月後の本番がやや心配。
$お宝馬 タマモブリリアン 12番人気 13着 好位にいたが、そのあと下げてしまう。
ポンと2番手、その後は先行集団の前方につける。ただ、残れずにズルズル下がったあたりを見ると、重賞では馬場が合ってもまだ力不足ということになるのだろう。
【今週のポイント】
長いようで短かった夏競馬がフィナーレを迎える。掉尾を飾る新潟記念は、外回りの長い直線を使っての末脚比べが見もの。そして基本的には荒れる重賞だ。近10年で1番人気は1勝のみ、またトップハンデは2回しか馬券対象になっていない。今年は57.5キロのセダブリランテス、上位人気必至の馬がトップハンデだが、ナリタクリスタル以来の勝利を飾ることができるだろうか。
その一方で注目を集めるのは、3歳のトップクラスから異例の参戦となるブラストワンピース。ダービーでは力みが目立って力を削がれたものの、それでいてワグネリアンから0秒2差5着は大したものだった。54キロ、しかも実績に乏しい馬が多いここならいきなり通用する公算は立つが・・・・。
そしてメドウラークは5着以内に入れば逆転でサマー2000のタイトルが転がり込んでくる。この馬の場合は雨を味方にしたいところ。週末の天気も気になる。
外差し傾向が出ている新潟外回り、展開読みと枠も重要だ。馬場が荒れてくれば一層、外からの切れ者が飛んできやすくなるが、降りが酷ければ一転、前残りも出てくるから厄介だ。夏の宿題、最後に難問が控えている・・・・のかもしれない。
トレジャーハンティングでは諸々の要素を煮詰めて、先週同様結果を出したい所存だ。
【次回の狙い馬】
日曜・新潟8R 13着 今回は4ヶ月半ぶり。芝で2走敗れ、ダートで勝利という臨戦過程で、ヨハネスブルグ産駒という血統からもダート戻りの1200mで個人的に穴として期待していたが、プラス16キロで見た目にも太く、かつ最内で出負け、終始砂を被って何もできなかった。初の左回りも響いた感。
次走、初勝利を挙げた中山ダート1200mなら、絞れることを条件に一変を見込んでいい。
日曜・新潟5R 5着 新馬戦。意外にも?1番人気だった。ゲート入りをかなり嫌がる。輪乗りで騎手を振り落としており、しかも出遅れ。絶望的だったが、レースでは出遅れを難なく挽回する脚力を見せた。
前半で脚を使ったこと、また1200mが合わないこともあって最後は止まったが、もし悪癖にならず、慣れで気性面をカバーできたら、次走はあっさり勝ち負けできるはず。中山ならマイルでもいいし、東京なら1400mが合っているとみる。
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プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。