2016年の阪神JSでJRA史上初の同一重賞7年連連対記録などJUMPレースの顔として活躍する高田潤騎手。 そして、ファンサービスの積極性は競馬界一とも噂される熱き男の生の声をお届けします!
被災地の現状。。
2016/8/12(金)
今日は競馬界にとって、とても悲しい訃報がありました。
武邦彦先生がお亡くなりになられました。
武邦先生の管理馬には、僕も何度かレースで騎乗させていただいたこともあります。
本当に優しくてオーラのある先生で、先生と話すときは物凄く緊張しましたが、デビュー間もなかった当時の僕なんかでも、騎乗について優しく丁寧に教えて下さいました。
競馬界にとっては大変ショックな出来事ですが、心よりご冥福をお祈りいたします。
先週は、小倉でのレース終わりに後輩の佑介(藤岡J)と2人で熊本へ行ってきました。
佑介が熊本の子供たちを小倉競馬場へ招待したいという想いから始まった企画ですが、
これは佑介が他のジョッキーの手を借りず、バスの手配や体験乗馬、バーベキューといった内容をすべて1人で計画しました。
企画がすべて完成したのち、僕を含め何人かのジョッキーに声をかけて参加してもらったという流れなんですが、
僕がこの企画を知ったときに、「なんで俺に相談しなかったの?準備とか手伝ったのに…」と聞いたところ、
佑介は『募金をしているジョッキーもたくさんいます。僕はこういう形で支援がしたかったんです。だから自分ひとりで全てやりたかったんですよ。』と返ってきました。
すべての企画を考え、かかった費用もすべて自分で負担した佑介。
そうとうな時間と労力がかかったと思うけど、素晴らしいですね!!
熊本へ着いた翌朝には、少々早く起きまして、子供たちと合流する前に、佑介と被害の大きかった熊本城や益城町にも行きました。
本当に目を疑うような光景で、被害の大きさ痛感しました。 !
正直、写真に収めることに物凄く躊躇いがありましたが、被害の大きさやまだ何も片付いていない現状、まだ大変な思いをされている方がたくさんおられるということを伝えたくて撮りました。
ニュースや新聞で見るより何倍も衝撃がありました。。
これからも自分が出来る精一杯のことはやっていきたいと思います。
ただ、そんな状況にもめげず元気いっぱいの子供たちとの様子は、また次回に書かせていただきますね。
プロフィール
高田 潤 - Jun Takada
1980年11月3日生まれ、大阪府出身。
1999年に松田博資厩舎所属から騎手デビュー。デビュー当初から、平地・障害の垣根を越えた活躍を続けると、2006年にはドリームパスポートで神戸新聞杯を制覇。これが平地重賞初勝利となった。
一方、2008年にはキングジョイとのコンビで中山大障害を制し、キャリア初のJG1勝ち。2013年には待望の障害リーディングに輝いた。
また、2009年には師匠である松田博資師の元を離れ、フリーに転向。2012年にも生涯の伴侶を得るなど、公私ともに充実期を迎え、障害競走の次代を担う存在として更なる活躍が期待される。