打倒海外の急先鋒！３本の矢を放つ！！
2011/9/23(金)
安田景一朗調教助手(栗東・安田隆行厩舎)
ダッシャーゴーゴー
～底知れぬ素質、３度目の正直へ～
～底知れぬ素質、３度目の正直へ～
－：最後にダッシャーゴーゴーについて、お願いします。
安：本当に運がないというか、可哀そうな面もありますね。僕も毎日乗せてもらっていますけれど、出来ることならば、コイツにチャンピオンにならせてあげたいのが正直な気持ちですね。馬は一生懸命走っているんですけれど、クセも悪くないのに、運悪く降着になったり、スイッチが入り過ぎて前回も前が壁にならずに引っ掛かったりと…。でも、その前回もあれだけ引っ掛かって、外外を回りながら、あの際どい競馬。普通の馬なら出来ないですし、あれがあの馬の底力ですよね。
－：その前走を終えての状態はどうでしょうか？
安：使ってから、素軽くなって、筋肉も締まってきましたし、最高の状態で使えると思います。あとは４コーナーまでに、いかにパワーを溜めて、直線で弾けさせられるかですね。でも、その辺りは将雅(川田騎手)が一番わかっていますし、負けはしましたけれど、前回で課題はみつかりましたからね。ポンポンと勝って、気持ちよく行きすぎるよりは、本番までは課題があってよかったと思います。
(カレンチャンが)サマースプリントシリーズのチャンピオンも獲られて、悔しい思いはしましたけれど、エーシンヴァーゴウが素晴らしいんです。あのレースが終わってからは、弟と先生と｢あとはＧ１を獲るしかない｣と口を揃えて言っていましたからね。今回はいい状態で使えるとは思うので、この馬の末脚を爆発させられたら…、凄いと思います。それだけの雰囲気にはありますからね。
－：現在の状態を表現するとすれば、どんな雰囲気でしょうか？
安：凄くパワーを感じるんですけれど、俊敏さがあるというか…。ゴーサインを出したら、11秒台の上がりがポン！と出てしまいそうな雰囲気ですね。いい時のダッシャーに来たと思いますね。だから、内枠が欲しいです(笑)。
－：前走を見て、返し馬がいい頃より、弾む感じがないんじゃないかと思いましたがどうでしょうか？
安：まぁ、綺麗なキャンターをしていないですし、競馬で道中引っ掛かっていながら、際どい競馬でしたし問題はないかと…(笑)。今回を見てもらえれば、わかるんじゃないでしょうか？
－：それは自信の現れですね？
安：自信はありますよ。絶対いい競馬が出来るということに自信はありますね。いい競馬をしなくちゃいけないと思いますし。
－：昨年のセントウルＳでの初重賞制覇を皮切りに、今やスプリント界の主役に登り詰めたと思いますが、馬体的な変化はありますか？
安：筋肉量が増えましたね。いい意味で筋肉が増えてきたので、(前述の)そういう歩様に見える部分もあるんだと思います。ただ、乗っている方はどこが痛いとかは感じませんし、それはいい意味でとらえてもらえればと思いますね。
－：もともと体型的にはバクシンオーっぽい、筋骨隆々の雰囲気は持っていますよね。
安：ただ、もっともっと大きくなってもらってもいいかと思います。キ甲も抜けていないですし、伸びシロはまだまだありますね。だから凄いんですよ。グレープブランデーにしろ、ダッシャーにしろ。キ甲が抜けていなくて、強豪馬を相手に勝てるか、というほどの結果が出ているじゃないですか。今回、ロケットマンとか、海外馬は強いですけれど、これで倒せたらカッコいいなあ、と思いますね(笑)。ノーチャンスじゃないなと思いますし。ピークは来年ですが、10が最高としたら、今は7～8まで来ましたから。その状態で本気になったロケットマンらを相手にどこまで出来るか楽しみです。
－：結果次第だとは思いますが、今後のプランなどはありますか？
安：一応、調教師は香港(スプリント)に登録するとは言っていますけれど、結果次第では来年にドバイのゴールデンシャヒーンにも行きたいとは話していますね。僕も大賛成です。
－：わかりました。それでは、３頭のレース前の馬体重はどれくらいになりそうですか？
安：カレンチャンは前走と同じくらい。ダッシャーゴーゴーは４キロくらい増えるかな？トウカイミステリー、４キロくらい減るかな？という感じですね。具体的にいえば、トウカイミステリーは直前輸送が苦手なので、金曜日に出発するんですけれども、ダッシャーとカレンチャンに関しては、輸送は問題ないので馬体的にも言うことのない体で使えるんじゃないでしょうか。
－：最後にファンへ向けて、コメントをお願いいたします。
安：安田厩舎はトランセンドが南部杯で始動し、スプリント３頭でＧ１を使って、楽しみな秋になりそうなんです。本当にファンの期待に応えられるように、いい結果を残したいというのと、いま、安田厩舎は調子がいいので、好調を持続できるよう頑張っていきたいです！
－：わかりました。ありがとうございました！
1 | 2
|
