【根岸S】G1除外の鬱憤を晴らしたいエアハリファ

28日、根岸ステークス(G3)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。武蔵野S2着以来となるエアハリファ(牡6、栗東・角居厩舎)は、助手を背に古馬準オープンのダノンフェニックスと併せ馬を敢行。終始リードをとって4F54.7-39.6-25.2-12.1秒をマーク。キビキビとしたフットワークが目を引いた。

目標としていたチャンピオンズCが無念の除外。その後は目標をここへ切り換えて放牧へ出し、帰厩後は5本の併せ馬を消化して、待ちに待ったレースに挑む。辻野調教助手は「暮れのG1を除外になってからは放牧へ出して調整を進めてきました。しっかりと体を戻して帰厩してくれたし、調教で負荷をかけてもヘコたれなくなってきた。馬は元気がよすぎるぐらいですよ」とデキを猛アピールする。

チャンピオンCの前はフルーキー、サンビスタ、そして帰厩後はキャトルフィーユと層の厚い角居厩舎らしく、重賞の常連と併せ馬を行い、力を蓄えてきたエアハリファ。デビューから掲示板を外したのは重賞初挑戦となった昨春のアンタレスS6着の一戦のみ。それも勝ち馬とはわずか0秒4差で、どんな相手にも崩れない安定感が何よりの武器。G1でその姿を見たいのは関係者もファンも同じだろう。

ここには武蔵野Sで先着を許したワイドバッハも出走。相手にも不足はない。「前走は2着で賞金加算が少なくて、結果的にG1を使えなかった。ここをいいステップにして、いい形で本番へ臨みたい」と視線の先は既にG1初舞台へと向いている。