【皐月賞】1週前 ハミを替えて「完璧」リアルスティール

8日、皐月賞(G1)の1週前追い切りが栗東トレセンにて行われた。共同通信杯の勝ち馬リアルスティール(牡3、栗東・矢作厩舎)は、古馬準オープンのタイセイドリームとCWコースで併せ、7F97.3-81.1-66.0-51.2-37.4-11.8秒をマーク。騎乗した福永祐一騎手が「完璧だったね」と話す圧巻のデモンストレーションだ。

本番を来週に控え、今週は長めをシッカリと追うメニュー。道中徐々にピッチを上げて直線で一気に加速。クビ差捕らえることは出来なかったものの、パートナーは大きく先行。鞍上が「完璧」というのもうなずける動きだ。「しっかり負荷をかけておきたかったし、前にいた馬が上手く先導してくれて、いい追い切りができました。先週の時点では少しテンションが高くてピリピリしていたけど、落ち着いていたし、しっかりガス抜きができていたね」と声も弾む。

スプリングS2着で連勝は止まってしまったが、皐月賞を見据えて余裕残しの仕上げで、その内容は負けてなお強し。陣営の目論み通り状態はアップして「乗った瞬間から雰囲気が良かった。走るフォーム、テンション、どちらもが整ってきたね。普通のハミに換えたことでいい感じになってるよ」とむしろ鞍上のテンションが心配になるほどだ。

サトノクラウン、キタサンブラックと無傷の馬もいる中、「素材はナンバーワン」との声も多い素質馬。スプリングSで敗れた借りは本番でシッカリと返す。