【桜花賞】1週前 シンハライト鋭伸12.0秒「乗り味もフットワークも良かった」

30、31日、桜花賞(G1)の1週前追い切りが栗東トレセンにて行われた。

チューリップ賞でデビューからの連勝を3に伸ばしたシンハライト(牝3、栗東・石坂厩舎)は30日、坂路で3歳未勝利のイフリートを0.2秒追走。徐々にピッチを上げ、終いやや強めに追われると、グイッとひと伸びして0.3秒先着。4F53.1-38.4-24.5-12.0秒をマークした。

手綱をとった池添謙一騎手は「今週は時計を出すというよりも中身重視でやりました。最後の反応を確かめる感じで。抜け出してからは遊ばないように気合をつけておきました。この時計も無理をして出したわけではないですよ。紅梅Sを使ってから良くなっていますね。乗り味もフットワークも良かったですよ」と愛馬の動きに合格点のジャッジ。「前走はゲート内で我慢できましたが、また本番は周りの雰囲気が違ってきますからね。そこを我慢してほしいですね」と課題を挙げたが、状態面に関しては至極順調に来ているようだ。


前走、フィリーズRで重賞初勝利を挙げたソルヴェイグ(牝3、栗東・鮫島厩舎)は31日、美浦から駆け付けた蛯名正義騎手を背に坂路へ。ファーストコンタクトは単走、馬なりで4F56.0-40.4-25.3-12.4秒を計時している。

「掛かりそうな雰囲気があったので、テンは少し遅くなりましたね。おしまいを伸ばす感じでやったけど、反応は悪くなかったよ。気が良さそうなタイプで、競馬が上手そう。1F距離が延びるから、上手に折り合って運びたい」と大ベテランは上々の手応えを掴んだ様子。過去30年で美浦所属唯一の桜花賞ジョッキー(2010年アパパネ)が、本番でどういった策を講じてくるか楽しみだ。


前走、フィリーズR2着のアットザシーサイド(牝3、栗東・浅見厩舎)は31日、助手を背に坂路で終い重点の調整。終始馬なりで4F58.2-42.3-26.9-12.1秒で1週前の調整を終えた。

川上調教助手は「火曜日に短期放牧から戻ってきましたが、馬体も細くなってないし、緩んだ感じもありませんでした。ええ、順調ですね。前走2着で権利だけじゃなく、賞金を加算できたのは大きい。『距離が延びて良さそう』と福永騎手も言ってくれてましたしねとコメント。同じ舞台の阪神JFでは勝ったメジャーエンブレムから0.6秒差の5着も、上がりはメンバー2位。まだまだ勝負付けは終わっていない。

アットザシーサイド

写真は30日撮影