【秋華賞】上がり馬ヴィブロス友道師「ヴィルシーナの分まで頑張ってもらいたい」

ヴィブロス

13日、秋華賞(G1)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、紫苑Sで2着に入って出走権をもぎ取ったヴィブロス(牝3、栗東・友道厩舎)は、福永祐一騎手を背に坂路で単走追い。終い鞍上が気合を付けると、力強いフットワークを繰り出して4F54.0-39.7-25.8-13.0秒をマークした。

7月の中京で500万条件を快勝。そこからひと息入れて臨んだトライアルの紫苑Sでは3コーナーで大きな不利を受けたが、それを克服して2着。文字通り『上がり馬』にふさわしい上昇度を見せている。友道康夫調教師も「1週前の追い切りで体は出来たと思っていますし、その時の状態を今週も維持して、いい状態で競馬を迎えられると思います。数字的にはそれほど変わりはないけど、見た感じひと回りくらい大きくなったように映りますよ」と愛馬の成長に目を細める。

姉のヴィルシーナは3冠馬となったジェンティルドンナを相手にあと一歩というところまで粘るもハナ差の2着と涙を呑んだ。そのリベンジに師は「数字的にはまだ体重の差はあるけども、馬体のシルエットや毛ヅヤなどはそっくり。勝負根性というか、気持ちで走るところはよく似ているので、この馬もいずれは大きなところを獲ってくれるかと思います。いずれ? それが今回かもしれません」とニヤリ。

春はチューリップ賞、フラワーCと2度重賞にもチャレンジしたが、ともに12着と完敗。そこから秋に照準を合わせ、期待通りの成長を見せていよいよ晴れの舞台に。切れる末脚を武器に悔しい自身の春シーズン、そして姉のリベンジに挑む。

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