【フィリーズR】ビックリするくらい動いたモルトアレグロ 課題は地下馬道で…

モルトアレグロ

フィリーズレビューに向けて追い切りを行うモルトアレグロ

7日、フィリーズレビュー(G2)の追い切りが美浦トレセンで行われた。

●前走、紅梅ステークスを勝利したモルトアレグロ(牝3、美浦・武井厩舎)は、助手を背に南ウッドチップコースで追われ、4F52.7-38.3-12.5秒をマークした。

【武井亮調教師のコメント】
「今週の追い切りの動きはすごく良くて、ビックリするくらいでした。抜け出してからもソラを使わず最後までしっかり走れましたし、それでいてやり過ぎない程度で予定通りの内容でした。田辺騎手が1週前追い切りに乗ったときは、抜け出してからソラを使う感じがあったようなので、今週はその辺りを修正しました。

くるみ賞のときに道悪で勝っていますが、そのレース後がこれまでで1番ダメージが大きかったですし、本来は良馬場の方が良いタイプだと思います。稍重くらいまでなら大丈夫ですけど、出来ればこの先のG1に向けてあまりダメージを残さず良い結果を出せれば、と思っています。ディープインパクトのように後ろから行ってビュンという脚を使うタイプではなく長く良い脚を使うので、ある程度の位置から早めの競馬をして持ち味を生かせればと思います。

地下馬道でテンションが上がるところがあるので、木曜日に輸送して金曜、土曜と練習をして競馬に臨みます。前走のときも金曜の練習のときはウルさかったですけど、土曜にも練習したことで競馬ではそれなりにガマン出来ていました。練習の効果がありましたし、これを続けていけば良いだろうと思っています」

●前走、クロッカスステークスで5着だったマドモアゼル(牝3、美浦・斎藤誠厩舎)は、助手を背に南ウッドチップコースで追われ、4F53.8-39.5-13.6秒をマークした。

【斎藤誠調教師のコメント】
「今週の追い切り時計はそれほど速くありませんでしたが、先週の1週前追い切りよりは動けていましたしゴール板を過ぎてから1コーナー辺りまでしっかり走っているので十分な負荷はかかっていると思います。先の目標にいろいろなレースを視野に入れていますが、今回はそこへ向かうことを見越して少し余裕を持って馬を作っています。ただ昨年暮れに阪神で使ったときにレース当該週にやっても体が減らないことは分かったので、今回もビッシリ稽古を積むことが出来ました。

前走は東京コースでしたし、他馬が成長していたかと思います。この馬はあまり急激な成長が見込めるタイプではありませんし、競馬が単調になるかもしれませんが、力は出してくれます。手前の関係上右回りの方が走りやすいですし、スムーズな競馬が出来ればと思っています」

●前走、3歳500万下(2/11・東京・芝1400)を勝利したイサチルルンルン(牝3、美浦・竹内厩舎)は、竹内正洋調教師を背に南ウッドチップコースで追われ、4F54.3-40.0-13.3秒をマークした。

【竹内正洋調教師のコメント】
「今週の追い切りは、先行する形で先着しました。終始手応えが良かったですし、良い状態です。先週しっかりやっていますし、輸送もあるのでこれで十分です。2走前はダートで勝ちましたが、芝を使ってみたいと思っていたので前走は芝で使いました。

前走は思った通りの脚を使ってくれました。桜花賞の出走権利を取るにはここと思って、前走後はすぐにここを目標に調整しました。馬が良くなっていますし溜めて終いを生かす競馬が合っているので、そのような競馬が出来ればと思っています」

マドモアゼル

フィリーズレビューに向けて追い切りを行うマドモアゼル(左)

イサチルルンルン

フィリーズレビューに向けて追い切りを行うイサチルルンルン(手前)