最後は独走、ペプチドウォヘッド7馬身離す!

ペプチドウォヘッド

14年10月18日(土)4回京都4日目4R サラ2才新馬(ダ1800m)

ペプチドウォヘッド
(牡2、栗東・吉村厩舎)
父:キングカメハメハ
母:ドリームスピカ
母父:バブルガムフェロー

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4角を廻る時の手応えから、エイシンチャーターで仕方がないと思えたものだったが、廻りきって先頭に並んだとたんに内へともたれだす。後を追う様に進出してきていたペプチドウォヘッドが、その横を一気に加速していく。岩田Jのステッキもラスト1ハロン過ぎに2発入っただけ、後は馬なりでのフイニッシュ。気がつけば、2着に何とか粘ったエイシンチャーターに7馬身差をつける圧勝であった…。


芝では内々のラチ沿いの経済コースでレースをする馬が、絶対に有利である。ダートでもその基本は変わらないが、時としてもまれない外も悪くない。少頭数のここは、外を廻った3頭が1,2,3着の結果となった。しかし一番手応えに余裕をもって直線に入ったエイシンチャーターが、あやうく3着になりそうな2着。かろうじてヤマイチレジェンドの追撃を堪えたもの。何せ、勝ったペプチドウォヘッドの上がり1Fは12.1。それをほとんど強め程度でのゴールなのだから、相手が悪過ぎたとしかいい様がない。

ペプチドウォヘッドの稽古は、例えばCWで80秒ソコソコの目立つ時計を出している訳でもなかった。2週前に83.5で叩き一杯と、おおよそ平凡な時計ではある。まぁ、その後に3本ほど坂路でかなりきつめの追い切りをしてあったが…。
エイシンチャーターは、前の2頭を観る絶好の位置でレースをした。4角を廻る時にはどれくらい離すのであろうかの手応えである。それがラスト300で逃げたテイエムグンカンに並んだあたりで急に手応えに余裕がなくなり、その後も内へもたれていた。もしかすると、距離が長いのかも知れない。いずれにしろ、勝ったペプチドウォヘッドだけが目立った新馬戦であった。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。