【安田記念】1週前 帰国後も順調リアルスティール「予定通りにきています」

25日、安田記念(G1)の1週前追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、ドバイターフで悲願のG1初制覇を成し遂げたリアルスティール(牡4、栗東・矢作厩舎)は、CWコースで福永祐一騎手が跨がって古馬1000万のタイセイクルーズと併せ馬を敢行。1.2秒先行させたパートナーに対して直線で軽く気合を付けると、そのままねじ伏せるような形で0.3秒先着。6F82.8-66.8-52.0-38.0-11.8秒をマークした。

昨年のクラシックでは皐月賞、菊花賞が2着、ダービーが4着と、あと一歩のところで涙を飲み続けたが、初の海外遠征となったドバイターフではそれまでの鬱憤を晴らす強い競馬を見せた。安藤調教助手は「元々、マイルから2000mに適性があると考えていました。前走は外枠で壁を作れなくて、少し力んでいましたが、うまく乗ってくれましたよ」とレースを振り返る。

帰国後はここを目標に順調な調整。「帰厩直後は久々のトレセンの環境で少しイレ込んだけど、今は解消してきましたよ。体もふっくらして戻ってきたし、調整はしやすかったですね。2週前追いはストレスを発散させるように伸び伸びと走らせましたが、1週前は遅いペースで我慢させる調整。福永ジョッキーは『しまいの切れはさすが』と言ってくれてました。ひと追い毎に雰囲気は上がっているし、予定通りにきていますよ」と仕上がりに自信を見せた。

今回は世界のマイル王モーリスと初対戦。しかも初めてのマイル戦となるが、持ち味の瞬発力を生かすには絶好の舞台ともいえそうで、血統背景、素質からもマイル戦線の勢力図を塗り替える可能性を大いに秘めている。コンビ復活となる福永騎手にとっても意地を見せたい国内復帰戦だ。

リアルスティール

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