【2回新潟】レッドディヴェル…小平奈由木の注目新馬レポート

レッドディヴェル
(牝2、栗東・松永幹厩舎)
父:ハービンジャー
母:レッドディザイア
母父:マンハッタンカフェ

キングジョージ6世&クイーンエリザベスSを11馬身もの大差を付けてレコード勝ちしたハービンジャーが父。重厚なヨーロッパ血脈ながら、昨年のファーストシーズンリーディングサイアーに輝いた。京成杯ではベルーフが初の重賞タイトルを奪取。この世代も優秀な繁殖を集めているだけに、新たなスターが続々と登場するに違いない。

母はレッドディザイア(その父マンハッタンカフェ)。秋華賞、マクトゥームCR3などを制し、桜花賞やオークスを2着した名牝に誕生した注目の初仔となる。ベルメッツ(キングジョージ6世&クイーンエリザベスS、愛ダービー)なども輩出している底力に富むファミリー。東京サラブレッドクラブに総額3000万円でラインナップされた。

社台ファームでの乗り込みはスムーズに進行。4月20日には山元トレセンヘ移り、丹念に15-15を消化した後、6月27日、栗東に入厩した。7月2日のゲート試験にスピード合格。いったんグリーンウッド・トレーニングで心身を整えたうえ、29日に帰厩すると、ひと追いごとに進歩を示している。素軽いフットワークが光り、反応はシャープ。非凡な才能が伝わってくる。
先週に除外され、優先出走権を確保。改めて8月29日(土)、新潟の芝1600mに投票する。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。