今回はオールカマーを展望していくぞ。早速だが、境編集長からこのレースの注目ポイントを教えてくれ。

まず、このレースは持続力勝負になりやすいんだよね。近５年における後半５Ｆのレースラップをチェックすると分かりやすいと思う。

極端な加速ではなく、長い脚を求められる、典型的な持続力戦って感じだな。

そうだね。同じく持続力勝負になりやすい、2200ｍや2500ｍの非根幹距離で好走してきた馬に注目だね。

なるほどな。そうすると、血統的にも持続力に長けたタイプが狙い目なのか？

そうそう。やっぱりステイゴールド系は強いよね。具体的にはウインキートス（21年２着、22年３着：父ゴールドシップ）やステイフーリッシュ（20年３着：父ステイゴールド）、スティッフェリオ（19年１着：父ステイゴールド)辺りかな。

なるほどな。今年もステゴ系の馬は要チェックだな。

それから、４歳馬が強いってのも顕著だね。2019年から2023年までの５年間の結果を、４歳馬とそれ以外で比較してみようか。

勝率から複勝率まで、どこを切り取っても明確に差があるね。ちなみに６歳以上は近５年で21頭出走して、馬券圏内はグローリーヴェイズの３着（21年）のみ。あとは全て馬券圏外なんだよね。

グローリーヴェイズは19年と21年で香港ヴァーズを２度制覇した程の実力馬だからなあ。 今年も４歳馬には人気の有無を問わず注意した方が良さそうだ。

ブライアンからはこのレースで意識したいポイントって何かある？

このレースは、ノーザンＦにとっての位置付けって点を意識してみてほしいんだよ。というのも、最近は力のある馬がぶっつけでＧⅠを使うだろ？そうすると、ここはいかにもＧⅡってメンバーになりがちなんだ。

確かに、今年のメンバーを見ても、現時点で間違いなくＧⅠで勝ち負け！って感じの馬は見当たらないかな～。

そうなんだよな。ただ、「ココのパフォーマンス次第で、秋のＧⅠにも使おうか」くらいのイメージで送り出してくる陣営がいるのも確かだ。

昨年までの傾向的にはローシャムパーク(23年)やジェラルディーナ(22年)がここを勝ってGⅠに向かっているように、出世が遅れた馬が大物かどうか決まるレース、ってイメージだったんだが、今年のメンバーだと、一頓挫あった馬が復活を果たしてＧⅠ戦線に舞い戻れるかどうかを決めるレースだと捉えるべきかもしれないな。

今後のローテーションまで含めた陣営の思惑を読む。点ではなく、線で見ることが重要ってことだね。

俺の言いたかったことをズバリ言ってくれたね。その辺りも加味した上で、今週末も金脈ホースを公開予定だぞ。枠順や天候、陣営のトーンなんかもしっかり検討材料にしたものをお届けするから、是非チェックしてくれよな！