2016年の阪神JSでJRA史上初の同一重賞7年連連対記録などJUMPレースの顔として活躍する高田潤騎手。 そして、ファンサービスの積極性は競馬界一とも噂される熱き男の生の声をお届けします!
フランス遠征を終えて(その1)
2015/5/22(金)
皆さん、こんにちは!!
フランス帰りで時差ぼけ中の高田潤です( ̄▽ ̄)??
夕方くらいに無性に眠くなって、夜中の3時辺りに目が覚めます(笑)
いや~、行ってきましたよ!フランス!!
皆さん的には、「何しに行ったの??」って感じだと思いますが、
もともとは、フランス経験のあるユースケ(藤岡J)やタナパク(田中博J)からフランスのジャンプレースの人気の高さや迫力の凄さを聞いていたので、いつかは行こうと思っていました。
出来ればもっと早い時期に行きたかったんですが、どうせ行くなら「オートゥイユ競馬場でG1がある日に行きたい!」と、思っていると、なかなか日程が合わず、ようやく先週、念願が叶い行ってきました;^_^A
結論から言いますと、今回のフランス遠征では、たったの一週間ですが、何から書けばいいかわからないくらいたくさんの経験を積むことが出来ました。
初めは、先週日曜日に行われたパリ大障害を観るために行ったんですが、「どうせ行くなら他の競馬場も観たいし、あわよくば一日でもいいから調教にも乗ってみたいなぁ~」という、ずうずうしい気持ちも持っていました(笑)
そんなダメ元な気持ちで5/11にフランスへ飛んだんですが、
現地にいるJRAの職員さんや、フランスで厩舎を構える小林調教師のお陰もあって、
着いた次の日に、フランスのジャンプ界では超有名なトップトレーナーのガロリニ調教師の管理馬の調教に1頭乗せていただけることになりました。
さっそくの調教騎乗にめちゃくちゃテンションが上がり、その日は興奮してなかなか眠れませんでした(笑)
そして次の日!!
念願の調教騎乗が叶いました!!
もちろんとなりはガロリニ調教師です!!
フランスでの調教は、環境や施設、馬の雰囲気、調教方法などすべてにおいて日本とは全く異なり、驚くことばかりでした!(◎_◎;)
調教場は森の中にあり、自然と馬がリラックスします。イレ込む馬は1頭もいません。
コース自体もめちゃくちゃ広く、直線だけで1800メートルあります。
両サイドに障害が設置されていて、同じ馬場中に何本もコースがあります。
その直線1800メートルに10台くらい設置された障害を20頭くらい集団でバンバン飛ばしていきます!!
そんな圧巻な障害練習と素晴らしい環境に圧倒されながら調教を終え、
感激しながらガロリニ先生にお礼を言いに行ったところ、、、
『君なかなか障害を飛ばすのが上手いじゃないか!馬上のポジション、拳の位置も素晴らしいよ!それに、いい目をしている!』
と、お褒めの言葉をいただき、その後、『せっかくだから毎日ウチの調教に参加しないか?』と言われました。
ん?どういう意味?
と、疑問を感じ、通訳も兼ねて一緒について来てもらったJRAの職員さん
に聞いてみたところ、
「なんか、毎日来て欲しいって言ってるけど、どうする?もしかしたらレースに乗せてもらえるかもしれないよ?」
マジですかっっ!?∑(゚Д゚)
職員さんと話し合った結果、「ここは行くしかない!!」ということで、次の日からの予定を全てキャンセルして、急遽ガロリニ先生の元で毎日調教に乗ることになりました。
1頭だけでも調教に乗りたいという思いからの急な展開で、めちゃくちゃ嬉しかったです!!
一日一日の調教は毎日が楽しくて、本当に勉強になることばかりでした。
そして、2,3日が経過したころ、
まさか、まさかの驚きのサプライズが待っていました!!!!
(続く)
プロフィール
高田 潤 - Jun Takada
1980年11月3日生まれ、大阪府出身。
1999年に松田博資厩舎所属から騎手デビュー。デビュー当初から、平地・障害の垣根を越えた活躍を続けると、2006年にはドリームパスポートで神戸新聞杯を制覇。これが平地重賞初勝利となった。
一方、2008年にはキングジョイとのコンビで中山大障害を制し、キャリア初のJG1勝ち。2013年には待望の障害リーディングに輝いた。
また、2009年には師匠である松田博資師の元を離れ、フリーに転向。2012年にも生涯の伴侶を得るなど、公私ともに充実期を迎え、障害競走の次代を担う存在として更なる活躍が期待される。