2016年の阪神JSでJRA史上初の同一重賞7年連連対記録などJUMPレースの顔として活躍する高田潤騎手。 そして、ファンサービスの積極性は競馬界一とも噂される熱き男の生の声をお届けします!
坂井瑠星Jの技術
2022/10/21(金)
高田潤です!!
先週の秋華賞で、見事‼︎G1初制覇‼︎を飾った坂井瑠星ジョッキー。
騎乗したスタニングローズで魅せた坂井Jの鮮やかな手綱さばきは、まだ皆さんの記憶にも鮮明に残っているのではないでしょうか!?
いまぐんぐんと成績を伸ばし、メキメキと頭角を表している7年目(25歳)の坂井瑠星ジョッキー。
坂井Jは矢作厩舎所属ですので、主に坂路主体の調教が多いため、調教時間に会うことが少なく、話す機会がほとんどありません…(^^;;
ですが、阪神競馬場の検量室の鞍置きの場所がお互い近いので2人が阪神競馬場にいるときだけ話します(^◇^;)
先ほど坂井Jと書きましたが、JRAのジョッキーに『さかい』の苗字は2人いるため、坂井ジョッキーと呼ばれることはほとんどありません。瑠星と呼ばれています。
ちなみに瑠星と書いて【りゅうせい】と読みます(^^)
瑠星は僕のイメージだと、とにかく真面目でストイックで競馬熱心で競馬オタクです。
競馬オタクというのは自分で言っていました笑。
そして、何と言っても騎乗技術が高いです。
各ジョッキー、いろいろとセールスポイントは違うと思いますが、皆さんがイメージする瑠星の良さは、手綱当たりの柔らかさであったりだとか、最後の直線での力強い追い方だと思います。
ただ僕が一番『こいつハンパねぇ…』と感じているのは、そこではありません。
瑠星の一番凄いと僕が感じているところは、、、
ムチの持ち替えの早さです。
とにかく、めちゃくちゃ早いです…( ̄▽ ̄;)
豊さんや川田Jも早いですが、恐らく日本人ジョッキーの中で1,2を争う早さだと思います。
世界でもデットーリJやモレイラJはめちゃくちゃ早いですが、それに負けず劣らずのスピードだと思います。
これは瑠星本人にも言ったことがあります。
そしたら、
やはりそこは拘ってやっているみたいで、誰にも負けたく無いという気持ちでずっと技術を磨いてきたみたいです。
何度も海外にも挑戦し、常にストイックに騎乗技術を磨いてきた瑠星。
これからもG1や海外の舞台で活躍する機会が増えていくと思いますが、皆さん是非、瑠星のムチの持ち替えるスピードにも注目してみて下さい!!
プロフィール
高田 潤 - Jun Takada
1980年11月3日生まれ、大阪府出身。
1999年に松田博資厩舎所属から騎手デビュー。デビュー当初から、平地・障害の垣根を越えた活躍を続けると、2006年にはドリームパスポートで神戸新聞杯を制覇。これが平地重賞初勝利となった。
一方、2008年にはキングジョイとのコンビで中山大障害を制し、キャリア初のJG1勝ち。2013年には待望の障害リーディングに輝いた。
また、2009年には師匠である松田博資師の元を離れ、フリーに転向。2012年にも生涯の伴侶を得るなど、公私ともに充実期を迎え、障害競走の次代を担う存在として更なる活躍が期待される。