【フェブラリーS】大混戦!波乱の気配たっぷりG1開幕戦の出走馬を丸裸に!…競馬JAPAN

追い切りの動きなども踏まえたイチオシ馬、特注馬は金曜日に公開します!

アルクトス

(牡6、美浦・栗田徹厩舎)

アドマイヤオーラ
ホシニイノリヲ
母父シンボリクリスエス
通算成績19戦8勝
重賞勝利 20年MCS南部杯(G1)
19年プロキオンステークス(G3)
連対時
平均馬体重
536kg (最高:548kg)
(最低:518kg)
前走時馬体重544kg
POINT
前走時の馬体重が544キロ。骨量・筋肉量共に相当なスケール感があり、数字通りのパワフルな印象。重心が低めでスピードタイプのイメージがあり、1400~1600mがベスト。繋ぎが長く、ダートでは脚抜きの良い馬場でこそ本領を発揮する。マイルCS南部杯では1分32秒7のレコードで勝利したように、当日の馬場状態は要チェック。全体にボリューム感があり、筋肉の張りも上々。前走から大きく変わった雰囲気ではないものの、肋骨が薄っすらと浮き上がっており、太め感無く仕上がっている。

インティ

(牡7、栗東・野中厩舎)

ケイムホーム
キティ
母父Northern Afleet
通算成績17戦7勝
重賞勝利 19年フェブラリーS(G1)
19年東海テレビ杯東海S(G2)
連対時
平均馬体重
511kg (最高:520kg)
(最低:496kg)
前走時馬体重524kg
POINT
短めの胴周りは父ケイムホーム譲り。ピッチの利きそうな造りで、豊富なトモの筋肉で強く地面を蹴り、スタートから豊かなスピードを発揮することができる。胴は詰まり気味でも、背中と腹側のラインは平行に近い造りで、長く脚を使ってこそ持ち味が活きてくる。飛節も真っ直ぐに伸びた「直飛」で、こちらも持続力に秀でた形。前走は他馬に絡まれる厳しい展開だっただけに、マイペースで運べれば巻き返しがあって不思議ない。7歳になっても依然として逞しい馬体をキープ。今回は一度実戦を使って、更に筋肉の輪郭が浮き上がり、張り感が増して来た。大敗のダメージも感じさせず、状態は良さそう。

エアアルマス

(牡6、栗東・池添学厩舎)

Majestic Warrior
Nokaze
母父Empire Maker
通算成績18戦7勝
重賞勝利 20年東海テレビ杯東海S(G2)
連対時
平均馬体重
478kg (最高:486kg)
(最低:464kg)
前走時馬体重494kg
POINT
付くべきところに豊富な筋肉が付いており、骨格のバランスも整っているかなりの好馬体。芝で3勝を挙げており、以前の立ち姿は素軽い印象があったものの、今回は全体にボリューム感が増してダート馬らしい体型になってきた。前走は10着と大敗してしまったものの、6歳馬でも馬体に変化が見られるだけに、侮れない1頭だ。特にトモは丸みを感じさせ、膨らむように発達している。肩周りの筋肉を見ても輪郭がハッキリ浮き上がっていて、良化は歴然。休み明けでも太め感は無く、毛艶も黒光りしているように代謝の良さも伝わってくる。巻き返しあっても不思議の無い好仕上がりだ。
今週のイチオシ

エアスピネル

(牡8、栗東・笹田厩舎)

キングカメハメハ
エアメサイア
母父サンデーサイレンス
通算成績23戦4勝
重賞勝利 17年富士ステークス(G3)
17年スポニチ賞京都金杯(G3)
15年デイリー杯2歳S(G2)
連対時
平均馬体重
481kg (最高:488kg)
(最低:476kg)
前走時馬体重492kg
POINT
18年マイルCS以来となる立ち姿。様々な舞台を走ってきたが、正方形に近いシルエットでやはり距離はマイルがベストな印象。早くから骨格が出来上がっていたためフレーム自体は大きな変化こそ無いものの、前回の写真と比較して全体に筋肉が主張した造りになっており、特に肩周りやトモの辺りなどはクッキリと筋肉の輪郭が浮き上がっている。年齢を重ねて以前のような柔軟性こそ感じられなくなったが、替わりにパワフルな馬体へと変化し、ダート馬らしい雰囲気が出てきた。年齢的な衰えは感じさせず、芝とはいえ東京マイルは重賞勝ちのある舞台。休み明けでも馬体の張りや毛艶は良好、仕上がりに関しても不安は感じられない。

オーヴェルニュ

(牡5、栗東・西村厩舎)

スマートファルコン
ギュイエンヌ
母父タニノギムレット
通算成績19戦7勝
重賞勝利 21年東海テレビ杯東海S(G2)
連対時
平均馬体重
458kg (最高:476kg)
(最低:444kg)
前走時馬体重476kg
POINT
ダート馬らしい肉付きの良い体型で、馬体重の数字以上に迫力のある立ち姿。胴周りをゆったりと見せ、体型的にはマイラーというよりは中距離向きの印象。1200m戦で初勝利を挙げているものの、トップクラスが揃った一戦でどこまでスピード勝負に対応できるか。脚をスラっと見せているようにストライドが大きく、胴もゆったりした造りのため、瞬発力よりも持続力を活かした競馬が理想的。引き締まった体つきを披露していた前走時に引き続き、ムダ肉無く仕上がっている。筋肉の張り・毛艶も申し分ない状態で、充実度はメンバー中でも随一。

カフェファラオ

(牡4、美浦・堀厩舎)

American Pharoah
Mary’s Follies
母父More Than Ready
通算成績6戦4勝
重賞勝利 20年シリウスステークス(G3)
20年ユニコーンステークス(G3)
連対時
平均馬体重
508kg (最高:512kg)
(最低:504kg)
前走時馬体重504kg
POINT
豊富な骨量・筋肉量で迫力のある立ち姿。前回の立ち写真と比較してキ甲に伸びが出てきており、骨格の成長が顕著に感じられる。まだまだ成長の余地があるものの、筋肉の緩さも4歳になってだいぶ解消されてきた。心肺機能が高く、先行して押し切るような競馬も得意な一方、飛節が「くの字」に折れている曲飛で、大型馬でも切れ味を秘める。レースの流れに乗って自在な競馬ができる点は大きな強み。今回は冬毛が伸びた分をカットされているが、筋肉の張りは上々で、馬体は引き締まっている。休み明けでも十分に力を出せる状態に整った印象。

サクセスエナジー

(牡7、栗東・北出厩舎)

キンシャサノキセキ
サクセスアイニー
母父ジャングルポケット
通算成績32戦12勝
重賞勝利 20年兵庫ゴールドトロフィ(G3)
20年オーバルスプリント(G3)
19年黒船賞(G3)
18年さきたま杯(G2)
18年かきつばた記念(G3)
連対時
平均馬体重
533kg (最高:542kg)
(最低:516kg)
前走時馬体重550kg
POINT
胴が詰まり気味で、筋肉量も豊富なダート短距離馬らしい馬体。体型的にマイルは1ハロン長い印象がある。胸前の筋肉が盛り上がるように発達し、前駆には相当なパワーを秘めていそう。高速決着よりもやや時計の掛かる条件の方が向いているイメージ。馬場状態で言えば、力比べになりやすい良馬場の方が合っている。年齢的に大きな変わり身こそ無いものの、7歳馬でも筋肉の張りを感じさせ、緩んだ雰囲気も無い。後肢の下腿部には血管が浮き、馬体のコンディションは現状のベストと言える好仕上がり。
今週のイチオシ

サンライズノヴァ

(牡7、栗東・音無厩舎)

ゴールドアリュール
ブライトサファイヤ
母父サンダーガルチ
通算成績31戦10勝
重賞勝利 20年東京中日S杯武蔵野S(G3)
20年プロキオンステークス(G3)
19年MCS南部杯(G1)
18年東京中日S杯武蔵野S(G3)
17年ユニコーンステークス(G3)
連対時
平均馬体重
532kg (最高:546kg)
(最低:526kg)
前走時馬体重534kg
POINT
バランスの良さが目立ち、全体に素軽い印象のある立ち姿。飛節は緩やかにカーブを描いた曲飛で、背中も短めな伸縮性に富んだ造り。一瞬の加速力に秀でた馬体構造で、瞬発力はこのメンバーに入ってもトップクラス。昨年の3着馬であり、フェブラリーSでは差し・追込馬が多く馬券になっている。7歳となった今年も馬体に衰えは見られないし、高いコース適性を活かして上位進出を狙いたい。元々ムダ肉が付きづらいタイプであるが、今回も休み明けながら肋骨が薄っすらと浮き上がる、理想的な仕上がり。冬場でも毛艶に光沢があり、体調面においても不安は無さそうだ。

ソリストサンダー

(牡6、栗東・高柳大厩舎)

トビーズコーナー
ラヴソースウィート
母父スペシャルウィーク
通算成績22戦5勝
連対時
平均馬体重
476kg (最高:486kg)
(最低:466kg)
前走時馬体重486kg
POINT
背中が短く、腹側のラインが後躯に向かって引き締まった体型。伸縮性に優れた造りをしており、溜めてこそ末脚が活きてくる。飛節の角度も折れ気味な「曲飛」でピッチの利く走りが可能。前走の阿蘇Sではマクるように進出して勝利を収めたように、小回りコースでも器用な競馬が出来る。広い東京コースは瞬発力が活きる舞台である一方、脚の使いどころがカギになりそう。トモもパンと張っているように充実しており、初の重賞挑戦だった武蔵野Sでも坂下の伸びは目を引くモノがあった。6歳馬でも今が成長度合いのピークといった印象で、状態の良さはこの中に入っても上位。

ミューチャリー

(牡5、船橋・矢野厩舎)

パイロ
ゴッドビラブドミー
母父ブライアンズタイム
通算成績2戦0勝
連対時
平均馬体重
0kg (最高:kg)
(最低:kg)
前走時馬体重464kg
POINT
ダート馬の中では比較的、馬体を素軽く見せるタイプ。前脚をスラっと長く見せ、ストライドもしっかりと伸びる。胸の深さも目立ち、心肺機能の高さが窺えると同時に、胴周りにも十分なゆとりがある。近3走は2000m以上の交流重賞で善戦しており、出走予定メンバーの中では中距離志向が強い。マイル重賞勝ちこそあるものの、中央馬に混ざってのスピード比べがカギになるだろう。後肢の下腿部には血管がハッキリと浮き上がっており、筋肉の張りは相当良い。芦毛でも毛艶に光沢があって、余分な肉も一切感じられない。1週前の時点で態勢万全だ。

ヤマニンアンプリメ

(牝7、栗東・長谷川厩舎)

シニスターミニスター
ヤマニンエリプス
母父サンデーサイレンス
通算成績34戦9勝
重賞勝利 19年JBCレディスクラシ(G1)
19年クラスターカップ(G3)
19年北海道スプリントC(G3)
連対時
平均馬体重
481kg (最高:500kg)
(最低:454kg)
前走時馬体重496kg
POINT
詰まり気味の胴周り、前脚も短く、前後にまとまりを感じさせる造り。体型的にはタメてこそ末脚が活きてくるタイプで、飛節の折りも深い「曲飛」でピッチの利く走りが特徴的。正方形に近いシルエットを見ても、ベストの距離は1200~1400m。マイルの距離は久々だけに、道中どこまで楽にタメを利かせられるかがカギ。胸が深く、心肺機能自体はかなり高い。瞬発力は勿論のこと、東京の長い直線でも息長い末脚を繰り出せる、一定レベルの持続力も秘めているはずだ。冬毛が伸びていて見栄えこそしないものの、太め感は無し。前走と同じくらいの動ける状態に仕上がっていると見た。

レッドルゼル

(牡5、栗東・安田隆厩舎)

ロードカナロア
フレンチノワール
母父フレンチデピュティ
通算成績15戦7勝
重賞勝利 21年根岸ステークス(G3)
連対時
平均馬体重
481kg (最高:494kg)
(最低:466kg)
前走時馬体重494kg
POINT
父ロードカナロアを彷彿とさせるような太いクビさし、肉付き豊かなトモ。力強さを感じさせる、見た目にパワフルな馬体の持ち主。「曲飛」の造りをしており、500キロ近い馬格でも瞬発力は十分。背中も短く、ピッチの利く走りができそう。前走もしっかりとタメを造り、直線で鋭い脚を発揮して勝利を収めた。マイルよりは1200m、1400m向きの印象が強いため、自分のリズムを刻んで末脚にかける競馬に期待。後躯を始めとして全体にボリューム感が出てきており、まさに充実期を迎えている印象。皮膚も薄く見せるほど馬体はパンと張っており、冬場でも毛艶はピカピカ。文句無しの好仕上がり。

ワイドファラオ

(牡5、栗東・角居厩舎)

ヘニーヒューズ
ワイドサファイア
母父アグネスタキオン
通算成績15戦4勝
重賞勝利 20年かしわ記念(G1)
19年ニュージーランドT(G2)
19年ユニコーンステークス(G3)
連対時
平均馬体重
500kg (最高:512kg)
(最低:496kg)
前走時馬体重506kg
POINT
筋肉量が多く、前後に詰まった体型をしている。前走は1800mのみやこSを走っているが、シルエットを見る限りは1400~1600mでのスピード勝負がベストな印象。大型馬でも肉付きは素軽く、芝のマイル重賞を制しているように、馬体からは高いスピード能力を感じさせる。脚抜きの良い高速ダートでこそ真価を発揮するタイプで、当日の馬場状態は要チェック。また、先行してこそ持ち前の速力が活きてくるだろう。展開もカギになりそうだ。今回は約4ヶ月ぶりの実戦となるが、腹周りをスッキリと見せて、全く無駄のない造りに仕上げられてきた。下腿部には血管が浮き、筋肉の張りも上々。いきなり能力を発揮できそう。

ワンダーリーデル

(牡8、栗東・安田翔厩舎)

スタチューオブリバティ
アストレアピース
母父マヤノトップガン
通算成績35戦7勝
重賞勝利 19年東京中日S杯武蔵野S(G3)
連対時
平均馬体重
527kg (最高:532kg)
(最低:520kg)
前走時馬体重532kg
POINT
全体に筋肉が主張したガッシリとした体型で、非常にパワフルな印象のある立ち姿。特に胸前~肩周りや半腱半膜様筋がクッキリと浮き上がったトモは目を見張るものがあり、8歳を迎えた今季も衰えは微塵も感じさせない。胴周りは前後に詰まり気味で、背中が短く映る造り。差し・追込馬に多い伸縮性に長けた体型で、更に回転力に秀でた曲飛のため、決め手を要する舞台・展開に強い。今回もじっくりと末脚を溜めて、最後の直線にかけたい。体型的には1400向きも、マイル戦も十分守備範囲。冬場でも毛艶抜群、馬体の張りも文句無しの好仕上がりだ。
出走予定馬すべての立ち写真が掲載されるとは限りません。
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