怒涛の2023年であった。トップを走り続けたイクイノックスが引退。ライバルのドウデュースは有馬記念で復活した。リバティアイランドの強さに圧倒された。そして海外の高額賞金レースでの大活躍もあった。凱旋門賞も良馬場なら日本馬にもチャンスはありそうで夢は続く。

辰年の2024年は東西の金杯から始まる。関西の金杯をジックリと検証したい。初日からルメールが居ると思ったら何とルメートだと。これには気をつけねばなるまい。木村厩舎のアヴェラーレとのコンビ。まずはお手並み拝見か。

明け4歳馬が5頭エントリー、ダノンタッチダウンだけがレースが開いている。超大型だけに馬体重に注意。後の馬は臨戦態勢OK。中でもセッションが太目を叩いての変身に期待。

コレペティトールも前走、馬体増での好内容。穴ならこれか。古馬ではドーブネにトゥードジボンの先行勢が強力。レジェンドのエアファンディタも京都で2勝が光る。

【有馬記念の回顧】

23年12月24日(日)中山11R 有馬記念(G1) 芝2500m)
  • ドウデュース
  • (牡4、栗東・友道厩舎)
  • 父:ハーツクライ
  • 母:ダストアンドダイヤモンズ
  • 母父:Vindication
  • 通算成績:12戦6勝


火曜の朝、真っ先に友道厩舎へ。ドウデュースに前川助手に声をかけにと。ドウデュースはいつもならカイバ桶から顔を出さないままなのに、今朝はこちらへ来てくれた。そしてドヤ顔だ。労ってから大仲へ。

居ました、いつも陽気な前川助手が。話をしていくなかで枠場で馬を迎える時に彼が鞍上へ《チューしていいですか?》と言った。それは凱旋門賞で豊Jが《勝ったらチューをするわ》と言ったそうで、その返しのつもりだったそうだ。

そう言えばと返し馬の後にポケットで輪乗りをしている時に豊Jと前川助手が笑っていた。そこを聞くと『勝って帰ってくるわ~』と鞍上が言ったそうで、思わず《エ!、ハイ!》と返したそうだ。こんな裏話が聞きたくて朝の大仲が好きなのだ。

帰りにまた馬房を覗いても今度は見向きもしないドウデュースに戻っていた。近日中に放牧へ出るそうだ。来春にはドバイ遠征で前回の鬱憤を晴らすのだろう。そして秋には。

それにしても武豊は凄い。3コーナーからあっと言う間にあのポジションである。最終コーナーをあの形で入れたら最高だ。タイトルホルダーも天晴れな逃げ。そして中山の急坂を叩き合ったスターズオンアースもルメールの騎乗も流石。⑯番の不利をスタートでプラスにした。ただ、3コーナーで内へ逃げたのかバランスを崩したのと、直線で内へ凭れてルメールが体を左へ左へと傾けていた。それでもドウデュースと追い合いなのだから、やっぱりこの馬も走る。

ジャスティンパレスはゲート内が落ちつかずでスタートが決まらず。腹を括り後ろでレース。大外を上がったが直線で内へ斜行、中から出てきたタスティエーラを挟んでしまった。スルーセブンシーズは後日に骨折と敗因も判明した。

しかしファンの眼は鋭い。ドウデュースはずっと2番人気の支持だった。そしてあのユタカコールも嬉しかった。《いや~、競馬っていいものですね!》が聞こえた。