19年2/3(日)2回京都3日目11R 第59回 きさらぎ賞(G3)(芝外1800m)

• ダノンチェイサー
• (牡3、栗東・池江寿厩舎)
• 父：ディープインパクト
• 母：サミター
• 母父：Rock of Gibraltar

ランスオブプラーナが先手、それが主張しないのなら自分が行くぞと前に出てきたダノンチェイサー。直線で馬場の真ん中から脚を伸ばして一気に先頭。
内で粘るランスオブプラーナ、どん尻から外を伸びてきたタガノディマンテ。この2頭にヴァンドギャルドも加わるが、勝者はもっと先。アガラスは向こう正面で頭を上げて、行きたがる素振り。やや前向きさが逆に作用してしまった様だった……。

東京スポーツ杯で大接戦をしたアガラスとヴァンドギャルドが、当然に人気。現場でそこにい合わせたが、もうひとつ記憶に残っていない2頭だった。勝ったニシノデイジーは渋とい馬だな～の印象だったが…。だからどの馬にでもチャンスがありそうな今年のきさらぎ賞だぞとは思って見ていた。

前走が実に惜しい負けだった先行馬のランスオブプラーナが当然に先手、だが内でダノンチェイサーも好発から勢いよく前に出ていく。内からエングレーバーも加わって3頭がやや前に出る。2Fで11.3を刻んだが、そんなに速くない流れだ。それでもランスオブプラーナは少し後ろを離して逃げる。2番手のダノンチェイサーとは4馬身ぐらいあっただろうか。

向こう正面でまだ坂にもかからないあたりで後ろのアガラスが頭を上げそうな雰囲気。外のメイショウテンゲンとも接触をしたのではなかろうか。前にいるヴァンドギャルドは、やや左右にブレる動きをする度に何かもうひとつ流れに乗れてない感じだ。PVで見ると、この3頭が外を廻り、他の5頭は内ラチに近いところを通っている。そしてその5頭は何もない様に折り合っているが、外の3頭はやや前よりも左右に動いてしまっている様にも見えた。

流れは完全に前残り。1000mを1.01.2とユッタリ。最後方のタガノディマンテも悪くない手応えで進む。坂を下ってチラっと後ろを見たランスオブプラーナの鞍上、松山騎手。そこらから少し差を広げていく。
あと600Mの3F標に近づくと、ややピッチも上がる。外からヴァンドギャルド、その後ろのアガラスとメイショウテンゲンも動きだす。だがアガラスの鞍上の戸崎J騎手の手が早くも動きだす。ランスオブプラーナはそのまま内へ進路を取って直線へと入ってくる。4頭分ぐらいの外をダノンチェイサーが2番手、ここらではまだ内でエングレーバーも粘っていた。外からヴァンドギャルドに先にステッキが入る。

あと200あたりで追い出した川田騎手に、ダノンチェイサーが応えて伸びて行く。内に凭れながらも粘るランスオブプラーナ。外からはヴァンドギャルドが伸びかけてはいるが、もうひとつ伸びがない。むしろ大外へ出してきたタガノディマンテの勢いがいい。前ではダノンチェイサーが先頭に立って、追う仕草を終わらせている。2着争いがもつれていたが、大外のタガノディマンテが確保。3着争いが接戦となった。
最後の2Fが11.5～11.9。この最後はおそらくダノンチェイサーだけのものだろう。

雨粒が落ちてきていたとは言え、馬場コンディションは良馬場。前残りの競馬で、2番手にいたダノンチェイサーが勝って、逃げたランスオブプラーナが3着。最速の上がりを使ったタガノディマンテが凄かったが、他はもうひとつの内容であった。

まだまだ続く競馬だけに一概には言えないが、今日はダノンチェイサーが抜けていた。そんな競馬だった……。