トーセンラー2ページ目
2014/2/9(日)
距離を戻す今回の課題は折り合い
-:まずは今年の緒戦、得意の京都で行われる京都記念についてです。先週撮影をさせていただきましたが、調子はかなり良さそうに見えました。
荻:大きくなってるでしょ?順調ですよ。リラックスもしているし、大きくなっているし、順調順調。ただ、まだ思いっ切りつくってるわけでもないからね。
-:やはり心配点としては、マイルを使ったあとの折り合い面でしょうか。
荻:それはもう、常に考えていますね。
-:今度は若干、スタートの出が良くなりそうですか?
荻:そうなるはずですよ。その辺も全部考えてね。計算はしています。
-:ラーの末脚が発揮できるかどうか、気になりますね。
荻:前走はやっぱり、初マイルの馬の末脚やね。マイルでも動ける体だけど、今まで長いところを走っている時の精神状態のままでね。距離を詰めるのは頑張れるんです。ただ、距離を延ばしていくのは凄く難しい。一回、距離を覚えている馬に対してね。
-:普段の性格面の話も聞きたいんですけど、写真を撮らせていただく立場から見てみると、ラーはカメラが結構好きみたいなんです。
荻:ホンマですか?でも、正直、フラッシュよりはカッコ悪いやろ(笑)。フラッシュはカッコ良すぎたからなあ(笑)。でも、ラーにも良さはあるんですよ!
-:ラーはまだ可愛さも残っていますね。では、荻野さんにとって、ラーの一番好きな点はどこでしょうか?
荻:それはもう、一発目にあの馬に跨って、ちょっと速めの調教に乗った時の感触やね。先生のおかげで、厩舎にも良い馬はたくさん居ますけど、4年前に初めて乗った時には「絶対この馬は走る!」って言ってたからね。ただ、難しいところもあるんです。馬場で止まることもあるし、立ち上がるし……。
-:好きなことと嫌いなことが、はっきりしているという印象はありますね。
荻:危ないんですよ。今でも嫌なことがあったらすぐ止まるんですよ。
-:一回、札幌かどこかでありましたね。
荻:馬場で立ち止まって、動かなくなったんですよね。そういう奴なんです。
「ユタカ(武豊騎手)さんを乗せて、15-15か何かをやったとき『一番ディープ(インパクト)に似てる』って言ってくれたからね。『多分ディープってこんなんやったん違うかな?』って聞いた時にね。そこから、イメージが膨らんでいきました」
-:我の強い面があるんですね。
荻:それでも、ユタカ(武豊騎手)さんを乗せて、15-15か何かをやったとき「一番ディープ(インパクト)に似てる」って言ってくれたからね。「多分ディープってこんなんやったん違うかな?」って聞いた時にね。そこから、イメージが膨らんでいきました。
-:顔もちょっと似てるんですよね。
荻:あの時はまだ、ラーの馬体も小さかったですからね(デビュー戦は438キロ。父ディープインパクトのラストランも438キロだった)。だから似ていたのかもしれないです。今はもう460キロ以上ありますけど。
-:先週、写真を撮らせてもらった時も、馬体重はそれくらいでしたか?
荻:あの馬は競馬に行って、グッとすぐに減るんです。それでも、460キロ以上はあるかな。
-:それでも、これから結構締りも出てくるでしょうからね。
荻:今回はまだ、あと1週間あるんでね。課題は折り合いです。ただ、ユタカさんもそれは分かってるだろうから。
-:レース前のテンションとか、パドックの仕草で、注目すべき点はありますか?
荻:マイルCSの時は一人で引っ張っていましたけど、パドックでカッとしてましたね。今回は一旦距離を詰めてから延ばす上に、間隔も空いているので、パドックでどうなるかは未知数でもあります。レースでリラックスして走ってくれるといいんですけどね。
-:4コーナーのポケットからスタートしていきますから、ちょっと頑張ってしまうかもしれないですね。
荻:ただ、最初からずっと頑張るということはないと思います。コーナーが4回ありますから、そこでフッと抜いてくれるとは思うんですけどね。あの馬はバカじゃないからね。
-:レース中の、最初の1コーナーまでの手応えに注目ですね。
荻:そうやね。僕もそこを見ておきます。
-:期待しています。頑張ってください。
荻:ありがとうございます。頑張ります。
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