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気になる天皇賞(秋)のダメージは……

-:天皇賞(秋)のダメージは大丈夫でしたか?

若:ジャパンCであれだけ終い脚を使ってくれているので、大丈夫だと思います。

-:人によって、あの馬場が堪えたのか、堪えなかったのか論争じゃないですが、見解に個人差があるのですが、僕もそこが知りたかったです。

若:どの馬でも堪えるのは堪えるでしょう。あれだけの馬場だったから、僕も嫌だったんですけど、終わってからそんなにダメージがあるような感じじゃなかったので。レース直後でもそんな気がしましたけどね。

-:結局は馬によるんですかね。他の馬について話を聞かせてもらったら「やっぱり普段よりはちょっと疲れがあった」というようなことは言っていたので。

若:結局はその後、回復するかしないか、でしょう。身も心も疲れてしまったままだったら堪えるんでしょうけど、それでまた上がってくるようだったら問題ない。そもそもG1レースなんか、すごい馬でも消耗しますからね。

-:輸送ももちろん疲れるでしょうし、人が多かったら疲れるでしょうからね。

若:それはストレスにはなると思いますよ。

レインボーライン

▲ジャパンC前のレインボーライン

-:輸送に関しての影響はないですか?

若:問題ないです。遠くの競馬場に、しょっちゅうあちこち行っていますからね。

-:3歳の時点で関東に来たりしているわけですからね。

若:もともと北海道を使っているから、持って帰ってきているし。

-:よくファンが勘違いしがちなのが、関東と関西の間をよく輸送だと言うんですけど、北海道で競馬をしているということは、それなりに輸送を経験しているわけですよね。

若:そうですね。馬運車に乗らないとどこにも行けませんからね。牧場からここ(トレセン)に帰ってくる時もそうだし、セリにも出ているから、ちっちゃい時からそういう環境でしたからね。

-:函館で調整して札幌に行ったら、それなりに距離もありますからね。

若:そうですね。でも、ストレスはストレスだと思いますよ。それでも、一生懸命頑張ってくれますしね。

「(天皇賞・秋の道悪は)他が嫌であるんだったら、楽しみだなと。もっと降っても良いかなと思っていました。(有馬記念も)雨でも降ってくれたらなと思いますけどね」


-:天皇賞(秋)の馬場については、レース前はどのように感じられていましたか?

若:他が嫌であるんだったら、楽しみだなと。もっと降っても良いかなと思っていましたね。

-:やっぱり走りますよね。発表以上に悪い馬場であったであろう、札幌記念でも走っているわけですからね。

若:そうですね。血統がどうとか、(母系の)レインボーアンバーやらよく言われます……。馬場云々よりも、色々な条件を走っていますけど、どの条件でも一生懸命走ってくれますからね。馬場がダメだから止めることもないし。

-:天皇賞(秋)に関しては、岩田さんもけっこうロスのない競馬といいますか。

若:内で上手に乗ってくれていたと思いますよ。馬場が馬場ですから、どこを走っても一緒というか、あれは直線よく追い上げたものね。前2頭は強かったですけどね。

-:そういう意味では、有馬記念というのはコースを長く使うレースですから、ロスのない競馬を求められるように思うのですが?

若:そう思いますね。

-:ジャパンCに関しては、レース後に岩田さんが「もうちょっと前で競馬ができればなぁ……」と、レース後に話されていました。

若:位置取りが悪かったですね。あれだけのメンバーだから、やっぱりみんな良いところが欲しいですからね。良い位置が取れなくて、あの位置取りからよく伸びてきてくれましたし、直線も進路を探しながら走ってくれたので、仕方がないですね。

-:勝負根性や精神面はこの馬の良さですね。

若:そうですね。

レインボーライン

12/13撮影 14日と17日に坂路で追い切りを行っている

-:厩舎的に実質的な最終追い切りは日曜日ですけど、前回使ってから今週にかけての調整具合はいかがですか?

若:いつものパターンで、いつも通りですね。

-:前回レースが終わって放牧に出すことは、大体のパターンですか?

若:そうですね。ウチの厩舎のパターンですね。でも、そんなにレース間隔がある訳でもないですからね。

-:昨日(12/13)は(鮫島)克駿騎手が乗っていたのですか?

若:そうですね。火曜日に帰ってきて、昨日、今日と軽くやって。レース後に短期放牧へ出るのはいつものパターンですね。

-:前回のジャパンCの直前追い切りに、見習いの子が乗っていましたね。すごいなと思いましたね。

若:太っ腹でしょ、ハハハ。しかも、よその厩舎の見習い騎手ですよ。

-:あれはどういった経緯で?

若:僕は分からないです。「本当に乗るの?」という感じで。でも、悪いように乗るわけじゃないですからね。

-:けっこう時計は速かったですよね。

若:あの子が軽いですからね。まあ、しっかり乗ってくれました。

同じ舞台の日経賞は4着も「前が詰まりましたからね」

-:有馬記念までに何か欲しい条件とかはありますか?

若:雨でも降ってくれたらなと思いますけどね。順調に行ってくれたら、それで、あとは勝っても負けても良いんじゃないかと思うんですけどね。

-:テンに行き脚がつかないとか、そこら辺は何か考えられる要因というのはありますか?

若:周りも速いですし、そこの位置取りで負けてしまったのでね。

-:古馬の3冠を使い切るというのはなかなか大変なことですね。

若:大きなレースばっかりじゃないですか。そのレースに使うということは大変ですからね。

レインボーライン

-:レインボーラインのようにどのレースも頑張ってくれる馬というのはいましたか?

若:(担当していた)スギノエンデバーですね。58戦も走ってくれて。

-:枠はやっぱりある程度良いところが引ければという感じですか?

若:どこが良いか分からないですからね。どこでも良いですよ。元気にレースに出してあげて、一生懸命走ってくれたら、それで良いと思います。

-:先程、厩舎に1度来させてもらった時、どの馬も桶に顔を突っ込んでいたのに、(この馬は)まだまだずっと食べているというか?

若:遅いですよ。マイペースで遅いし、結局、最後には食べているけど、余計なことをするので途中は食ってなくて。そんなにガツガツ食わないので。

-:間食はしない方ですか?

若:あまりしないですね。ごはんを長く掛けて食べるのは、人も馬も体には良いんでしょうけどね(笑)。人でもやっぱりガツガツ食べると、太ったりしますからね。

-:この馬の好物はなんですか?

若:ニンジン、バナナですね。

レインボーライン

-:最後に、レースに向けて、イキの良いコメントでまとめの一言をお願いします。

若:一生懸命走ってくれると思うので、頑張ってもらいます、というくらいですね。いつも一生懸命なので、いつか1着になれば良いなと思いますけどね。

-:(同じ条件の)日経賞(4着)でも別に悪い競馬ではなかったですからね。

若:日経賞は前が詰まりましたからね。

-:それを見ると、もちろんあの時とは相手が違いますが?

若:でも、あのレースでもゴールドアクターが出ていたり、強い馬も出ていましたからね。もういないけど、ディーマジェスティとかも出ていましたし、シャケトラも出ていましたしね。悪くない内容だったと思います。

-:分かりました。ありがとうございました。

※12月18日(月)はヤマカツエース陣営のインタビューを更新予定です!

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