現役関係者コラム

松田幸春の競馬なんでも相談室

いやぁーやりました!やってくれました!!
せ・せ・世界一です!!!
頑張りました「チーム・ジャパン」
これが日本の底力です!
3月26日は、朝から緊張して何とも例えようのない気持ちでスタートを待っていました。ドバイワールドカップは、メイダン競馬場のタペタコース(オールウェザー) といって、日本で言うとニューポリトラックと似た馬場で行われます。



ワックス・オイル・繊維等を混合させた物でできていて全史(まさふみ・息子でヴィクトワールピサの担当助手)いわく「馬場の表面は軽く、下の方は吸盤みたいな感じでまるで大福もちみたいやぁ!」と表現していました。ドバイへ立つ前にも「タペタはヴィクトワールに合う馬場だと思う」とも話していましたが、全世界から終結した強豪たちの中でどんなレースをするのか不安と期待で一杯でした。

レースが近づき、セレモニーが始まり、何千発かの花火が打ち上げられた時あまりの音の大きさに出走する馬たちは大丈夫か?入れ込んだりしないか?と心配しました。馬場に入場し、レースまでの時間が日本よりも短いので馬を落ち着かせられるかとても不安でしたが、海外経験も豊富な角居先生、スタッフ達には、そんな懸念は無用だったようです。

いよいよレース!チーム・ジャパンは手作りの喪章をつけてレースに臨みます。それを見ただけで胸が熱くなってきました。
3頭とも落ち着いている様に見え、ひと安心。
さぁーゲートイン!!
私自身、胸が高鳴り息苦しくなりました(汗)

そしてスタートが切られ、トランセンドがハナに立ちいいペースで逃げてブエナビスタヴィクトワールピサは、後方1・2番手。スローになった瞬間後方から2番手にまで上がって来たときには「ミルコ、まだ早い!早い!!」と絶叫し、そして直線では「何とか持たせてくれ!残ってくれ!ミルコ~!」と何度も叫び・祈りました。
そ・し・て1着でゴール!!

自然に、涙がこぼれ、信じられない気持ちでいっぱいになりました。家族と抱き合い喜び合いました。ミルコの切り替えの早さが勝利をもたらしたのです。オーナーの市川氏、角居先生をはじめチーム角居に心からおめでとう、そしてご苦労様と称えたいです。そして私事ではありますが、この場をおかりして全史に「数えきれない困難、背負いきれない程のプレッシャーに負けず、この様な素晴らしい結果の役に立てた事、競馬人として、親父として誇りに思う」と言ってやりたいです。

日本の芝とダートのGⅠ馬達がオールウェザーで実力を世界に見せ付けた一戦でした。そしてヴィクトワールピサは次に香港への移動、レースがありますが、気を抜かず頑張ってもらいたいです。その際には、是非応援に駆けつけたいと思っています!!