Part.3 顕彰馬となり、種牡馬としても大活躍 ロードカナロアとの秘話を語る!
2018/11/16(金)
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水:今年と言えば、ロードカナロアが顕彰馬に選ばれて、岩田さんとロードカナロアというのは、4歳のセントウルSの後からは全て手綱を取っていらっしゃったんですけど、やっぱりドンドン強くなっていったという感じなのですか。それとも最初からグーンとすごいポテンシャルがあって、そのまま維持していった感じなのですか。
岩:最後の方は絶対に負けないという感じでしたね。セントウルSは絶対に負けるんですけどね(笑)。
水:セントウルSは2年連続2着で、前哨戦は負けて、でもG1は6連勝したんですよね。ちゃんと前哨戦と本番が分かっていた馬なのですかね。
岩:いや、僕も勝つように乗っていたんですけど、あのレースはなぜか知らないですけど…。
水:どこかで本番は次だと思って乗っていたんじゃないですか!?
岩:いやいや、そんなことはないです。
水:休み明けは少し動かないタイプだったという感じですね。
岩:そうですね。
▲ラストランで香港スプリントを連覇したロードカナロア
安:それはキンカメもそういう感じでしたよ。
水:お父さんのキンカメに乗っていらっしゃったアンカツさんですね。
安:ちょっと聞きたかったのは、あの馬は絶対に距離もったやろ。
岩:もちましたね。
安:2000は大丈夫だと思う。短距離でも今までと違った短距離馬だから。スピードで押し切る訳じゃなくて、追ってから伸びるから。それがキンカメと似たところがあるなと思って。
水:ラストランの香港スプリントですけど、前評判も高かったですし、勝てる感じでしたか?
岩:そうですね。
安:この馬はダートを使ったら、どう思う。
岩:どうなんですかねぇ。決して歩様はよくなかったんですよ。
岩田「ロードカナロアは戦車に乗っている感じでしたね。重厚感がある感じですね。もう馬じゃないような」
安藤「フットワークに重量感があるんだね。そういう部分ではダイワメジャーがそんな感じだったね」
水:すごい馬だったと思いますけど、そのロードカナロアの傑作アーモンドアイが先週の秋華賞で、牝馬3冠という大偉業を達成した訳ですけど、岩田さんの眼からご覧になって、あのアーモンドアイという馬はどういう風に思いますか。
岩:本当に「強い」の一言ですし、ロードカナロアの血が受け継がれているじゃないかなと思いますね。
水:ロードカナロアは瞬発力や色々な要素があると思いますが、どんなところが特にすごかったですか?
岩:最初はけっこうヤンチャだったらしいんですけど、オットリもしていますし、歳を取ってからはすごくトモもシッカリしていましたね。
水:初めて跨った時の感触は覚えていますか。
岩:戦車に乗っている感じでしたね。重厚感がある感じですね。もう馬じゃないような。
水:乗ったことがある人しか分からないでしょうけど、アンカツさんは今の言葉を聞いて「戦車みたいな乗り味」というのは何となくイメージは湧きますか。
安:そうですね。フットワークに重量感があるんだね。そういう部分ではダイワメジャーがそんな感じだったね。スカーレットとは全く違うんですよ。スカーレットは軽い馬だったけど、メジャーはドッシリして沈んでいくような感じだったからね。
水:キングカメハメハともまた違うのですか。
安:キングカメハメハは精神的なものを伝えていると思う。本当にレースで乗っても従順な馬だったので。
水:内面はロードカナロアに伝わっているという感じですね。
安:そう思いますね。現役が終わって種馬になって、やっぱりロードカナロアとキンカメは一緒なんですよね。すごく扱いやすいし、大人しいというのもあるのかなと思いますね。
水:ロードカナロアの距離の話もありましたけど、アーモンドアイも現に強い競馬をしている訳で、確かにロードカナロアの子を見ていると、自分は万能型だけど、お母さん方が短いと短いところにいって、お母さん方が長いと長い方にもいけて、その点アーモンドアイはお母さんがフサイチパンドラですから、距離は2400でも問題なしというところだと思いますけど、ロードカナロアの子供にも当然何頭か乗られたことがあると思いますけど、産駒で似ているなと感じたことはありますか。
岩:本当に大人しいですよね。すごく瞬発力もありますしね。
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