Part.5 気になる秋の競馬時事ニュースにも言及!
2018/11/28(水)
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水上学氏:JRAに移籍してから丸10年だったのですか。もっと乗っていらっしゃる感じがありましたけどね。それではいくつか質問もいただいているのですが、一番たくさんいただいているのは、今までの流れとは全く違う話なのですが、「新潟6R問題」を聞きたいのですが、岩田さんはあのレースをVTRでご覧になりましたか。
岩田康誠騎手:東京競馬場にいたんですけど、やった瞬間から大騒ぎというか、ブーン!みたいな、本気か!?みたいなね。
水:何か似たような経験はありませんでしたか。
岩:いや~、いや~…。新潟の2500は滅多にないんですよね。1200mであれば、芝からダートなんですよ。1800だったらそのままだから、ダートからのスタートで、その前に新聞を見ているのかと。相手関係であったり、距離であったり、それを…。
安藤勝己氏:だけど、俺は新聞を見んかったぞ。最後の方は全然見んかった(笑)。
岩:ハハハ、ハナに行く馬というのは分かるんですけど、すごく気持ち良く…。夕方6時のニュースに出ていましたからね。一般のニュースで全国区になるかと。
水:ある意味、全国区になってしまった訳ですけど、嘘か本当か分かりませんけど、アンカツさんだって武豊さんに「この距離はなんぼだったっけ」と聞いたんですよね。
安:1番だと返し馬でどっちに行って良いか分かんないから。
水:それは本当なんですね(笑)。
岩:僕もありますよ。僕もこれ、内回りだったっけ、外回りだったっけと。
水:(京都の)1400なんて、内も外もありますからね。
岩:そうなんですよ。たまにパッと3コーナーを見る時もありますからね。
安:調教でこれ、何周回ったっけ、というのはあったね。
水:アンカツさんはあれを観てどうですか。
安:あれを観て、思い出しました。あれは2回目だ。1回目は笠松であって大騒ぎで、俺が勝ったの。
水:アンカツさんがやった訳じゃないんですね。良かった、良かった。アンカツさんが勝ったということですが、一緒に乗っていて分かりましたか。
安:そうやね、何をやりだすんかな、と思ったね。それも人気になっていた馬だからね。それも2500で、笠松ではほとんどないの。暮れの大きいレースで、その馬は人気になっていたんだけど、俺が勝ったんだけど、ファンが騒ぐから写真も撮れないし、表彰もないし、嬉しいやら悲しいやらで。
水:ファンが騒いだというのは、ちょっと血の気の多いファンが「何をやっているんだ」という感じでしたか。
安:その頃の地方競馬は、何かあったら騒いでやろうというファンばっかりだからね。
水:それでその後のことが台無しになっちゃったということですね。ちょっと1年生ジョッキーでかわいそうかなというところもあるんですけど、本当に反省するところはしてもらって、また元気に乗って欲しいですよね(その後、第2回裁定委員会が開かれ、2019年1月13日まで3ヶ月間の騎乗停止処分が発表されている)。
岩:(処分が)何カ月くるか。免許があるかどうか、そこまでのことをやったんですよね。2番人気であったし、もうプロなので、把握しておかないといけないですからね。
安:それはしょうがないよ。やっちゃったことはしょうがない。ただ、俺から言わしたら、正直、裁決委員の降着も問題があるじゃない。俺からしたら、そっちの方がファンは金が飛ぶ訳だから。それを考えたら、悪気があった訳じゃないんだから。
水:アンカツさんは引退したからそう言える訳で、岩田さんはなかなか言えないですよね。アンカツさんは以前からその辺りは多くの媒体で厳しくおっしゃっていましたけど、裁決の一貫性みたいなものも大切なのかもしれませんけどね。あといくつか来ているのは、モレイラ騎手が試験に落ちてしまったというところで、岩田さんは現役で乗っていらっしゃる訳で、非常に微妙な話かもしれませんけど、そもそもモレイラが落ちたということに関して、もし意見があるようでしたら。ノーコメントならノーコメントで構いませんが。
岩:勉強が出来なかったんでしょうね。僕も人のことは言えないです。落ちたことがあるので、簡単には通れない道だとは思いますね。
水:お二方とも外の世界からJRAのところ属になったということで、外国人ジョッキーの試験はまた意味が違ってくるかもしれませんけど、やっぱり試験を受けて、という意味では一緒だと思いますので、正直言って、アンカツさんは今の移籍の制度自体に関しては、どのような意見を持っていらっしゃいますか。
安:1回は落とすんやな、と思って(笑)。
水:ルメール騎手は一発でいけましたけどね。
安:あれはセットみたいなものだからね。1人受からせて、1人落とす訳にもいかないから。
水:映像が流れないと思ってガンガン言っていますね。
安:もう1杯飲んだらもっと言うわ(笑)。
▲短期免許だけでも勝ち星を量産しているモレイラ騎手
水:でも、制度は制度ということで。ルールはルールなんですけど、岩田さんは3回目でしたか。
岩:規定をクリアする前に入りたかったというのもあって、2回は普通に受けました。
安:それは受からんわな。
岩:受からないですね(笑)。
水:やっぱり仕事をしながらですもんね。
岩:そうですね。勉強をし過ぎて、円形脱毛症になりましたもんね。ステッキしか持たないのに、鉛筆をずっと持つじゃないですか。
安:まず字の勉強からしなきゃいけない、ハハハ。
岩:本当に難しいですし、時間もないし、書かないといけないので、分からないところはスパッと飛ばして書くんですけど、(試験)時間がないなというのはありましたね。