ドバイWC主要3競走・スペシャルネット新聞
※発走時刻は変更されることもあります。
目指せ、世界の頂き!今年は日本馬10頭がエントリー
海外馬券発売対象3レースの見どころ
10年に1頭の逸材アロゲートに世界が注目する。世界最高賞金であるペガサスWCを制し、今回も勝利となれば、獲得賞金14億円にもなり得る。たった2レースでディープインパクトの生涯獲得金額を上回る事になるわけだ。
それに立ち向かうのが、昨年末のハンデG1を制し、前哨線を勝って連勝で勢いにのるガンランナー。ただ、2000m戦では3着が最高着順で、距離もギリギリの印象。ホッパーチュニティは昨年のBCクラシックで4着だが、勝ったアロゲートには10馬身以上差を付けられた。とはいえ、G1・2勝を含む7勝馬で25戦すべて掲示板を確保。昨年のドバイWCでは3着に入るなど堅実な走りは魅力。
新興勢力ならば今年4歳のネオリシックも不気味。前走ペガサスWCでは番手に控える競馬で、直線抜け出しを図り3着。まだ重賞は未冠ながらも、強豪相手に善戦した力はまだまだ伸びしろを感じる。上記海外勢に4頭の日本馬が挑戦。海外の日本馬の評価は上がってこないか、直接対決で覆すことが出来るか注目だ。
ヴィブロスにとっては、なかなか一筋縄ではいかないメンバーが集まった。凱旋門賞を制したザルカヴァを母に持つザラク(父ドバウィ)。世界のトップジョッキー・C.スミヨン騎手とのコンビで参戦予定だ。GIタイトルはないものの安定した走りで、前走のドバイミレニアムS(G3)で重賞初制覇。1800m戦は今回が初めてとなるが、前走2000m戦を克服。距離の心配はない。
ジャック・ル・マロワ賞を制したリブチェスターも参戦。こちらも1800m戦は初となる。デビュー戦は1200mで、前走のクイーンエリザベス2世Sでは2着に入るもマイル戦。1ハロン延長がどう出るか。
14戦オール3着内と安定感抜群のムタカイエフも虎視眈々とG1戴冠を狙う。昨年夏に重賞での善戦続きにピリオド。初G1となったインターナショナルSではポストポンド、ハイランドリールに次ぐ3着に入り素質の高さを見せた。トビが大きく直線でのキレが持ち味で上がり競馬なら上位の存在。
目下3連勝中のデコレイテッドナイトの勢いにも注目。前走のジュベルハッタH(G1)では豪快な末脚でG1初制覇。一気にトップホースへと駆け上がった。7ヶ月の休み明けから2戦を叩いて更に充実の一途を辿る。
そこに、秋華賞馬ヴィブロスがどのようなレースをするか。斤量の恩恵を活かし、海外初参戦初勝利となるか見どころだ。
少頭数である程度、実力通りの決着が予想される。昨年の覇者ポストポンドが連覇に挑む。昨年は怒涛の6連勝から凱旋門賞では1番人気。直線では伸びあぐね5着に敗退。今年の始動戦となったドバイシティオブゴールド(G2)では、低調なメンバー構成だったが、地元のプライズマネーにクビ差敗れ。一時の勢いに陰りが見え初めている点が気がかり。ただし、周囲のマークに遭っていたことも確か。復権となるか。
逆にその凱旋門賞で9番人気を覆し、2着に好走したハイランドリールに注目。次戦のBCターフでは2着に1馬身3/4つけて快勝。近走は2400m戦の勝利が多いが、15年には2000mのセクレタリアトSを制しているだけに距離の不安はない。前走の香港ヴァーズでは独特な馬場に対応したサトノクラウンに屈する形となったが、安定した正攻法のレースは健在。
アイルランドダービー馬ジャックホブスも参戦。その後ジョッキークラブSでレース中に疲労骨折を発症。半年の休養を経て、挑んだイギリスチャンピオンSでは3着に惜しくも敗れてしまったが、長期休養を感じさせない走りを披露。今回も前哨戦なしのぶっつけ本番となるが、地力は高く侮れない存在。
そこに「最強の2勝馬」サウンズオブアースが挑戦。重賞2着は数えること7回。悲願の重賞制覇、そしてGI制覇を海外の舞台であげることが出来るか。