ビューティージェネレーション
(セン6、香港・J.ムーア厩舎)騎乗予定騎手:Z.パートン
昨年の香港マイル覇者で、香港の現役最強マイラーがこの馬。他にもチャンピオンズマイルなどG1を3つ制覇している。今年上半期は伸びそうで伸びきれなかったG1スチュワーズCなど取りこぼしも見られたが、夏休みを挟んでから、復帰戦で60キロを背負いながら押し切ったセレブレーションC、同じく60キロを背負い、2着馬と斤量が実に7キロ差ありながら逃げ切ったシャティンT、唸るような手応えで先行押し切り、圧勝だった前走のジョッキークラブマイルと怒涛の3連勝中。実績も勢いもメンバー随一だが、一つ気になるのは前走のジョッキークラブマイルで左ムチを入れられながら、外へ外へ行ってしまったこと。それでも3馬身つけて圧勝してはいるものの、真っ直ぐ走らなかった点はどうも引っ掛かる。香港王者が実力を発揮してこのレース連覇を果たすのか注目だ。
ビートザバンク
(セン4、英・A.ボールディング厩舎)騎乗予定騎手:O.マーフィー
英国からの遠征馬として11年シティスケープ以来の3着以内を目指すのがこの馬。昨年は6戦5勝で勢いに乗ったままクイーンエリザベス2世SでG1初挑戦するも、10着に敗れ一線級の高い壁に阻まれた。今年も復帰緒戦となった英G1ロッキンジSで12着、続く英G1クイーンアンSで6着と結果を出せなかったが、7月にアスコットで行われた英G2サマーマイルSで押して押してしぶとく脚を伸ばすと、外からの追撃を交わして10ヶ月ぶりの重賞制覇を果たした。3走前の英G1サセックスSは5着に敗れているものの、後に今年のBCマイルを制するエキスパートアイとは約半馬身差であった。2走前の英G2セレブレーションマイルは1番人気の支持に応えて完勝。一皮むけてきたように感じる。父のダンジグ系パコボーイは、自身も相手強化を苦にせず、調子がいい時に崩れないタイプであった。息子も勢いに乗って一角崩しを狙いたい。
ワンマスター
(牝4、英・W.ハガス厩舎)騎乗予定騎手:R.ムーア
急速に力をつけているのがこの馬。デビューは3歳夏と遅く、3戦2勝のまま昨年のシーズンを終えたが、今年2戦目の愛G3バリーオガンSで3着に食い込むと、3走前の愛G3フェアリーブリッジSで初重賞制覇。2走前、初めてのフランス遠征となったG1フォレ賞では狭いところからしぶとく抜け出し、重くタフな馬場をもろともせずに脚を伸ばして、11番人気ながら1着。見事G1ウィナーの仲間入りを果たした。
前走米G1BCマイルでは5着に終わったものの、1着エキスパートアイとは約1馬身差。内を突いてジワジワ伸び、展開次第では3着以内も十分あった内容。初めてのアメリカ遠征で一周競馬への距離延長と条件が厳しかったことを考えればいい内容である。父はオセアニアや香港でも多くの活躍馬を輩出しているダンジグ系ファストネットロック。血統の相性の良さも味方に付け上位進出を狙う。