あの時が初めての海外での競馬。どう乗ったらいいのか、全くわからなかったですね(笑)。はじめはメルボルンCの前にもエキストラ騎乗があったのですが、その騎乗を観た現地の解説者だったかな？「ワーストジョッキーだ」なんて酷評されましたよ。

レース自体は、20何頭も馬がいて、4コーナーだと思って追い出したら、まだまだ直線があって、「これは早仕掛け過ぎた！」なんて思いましたね。パッと見たら(同厩の)ポップロックが並んできていましたね。デルタブルースは本当にここぞというタイミングで力を出してくれる馬でしたよ。

これまでアメリカ、イギリス、フランス、香港、韓国、ドバイなどの諸外国でも騎乗させてもらいましたが、改めてメルボルンCを勝つことの価値を感じますね。まさに国民的行事で、日本いや大阪でいったら、阪神タイガースが優勝するようなものじゃないでしょうか(笑)？翌日の街では、色々な人に声を掛けられ、空港でパスポートと見せても声を掛けられる程でしたから…。それが日本に帰ってきたら、一般の方は誰も知らなくてちょっと寂しくなったものですが、オーストラリアにおいてどれだけ大きなレースか、痛感しましたね。いつかまた乗りにいきたいですし、勝ちたいと思います。