ドバイWCトピックス
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海外馬券発売対象4レースの見どころ
日本のダートよりアメリカのダートに近いとされるメイダン競馬場。砂は軽く、加えてコーナー半径も広いことから、ワールドカップが行われるダート2000mも圧倒的に前有利となりやすい。このレースの前哨戦であるG1アルマクトゥームチャレンジ・ラウンド3は平均ペースで逃げたキャッペッザーノが直線だけで9馬身ほど後続を引き離して優勝。2着も道中2番手を追走したサンダースノーと、今年も安心感すらある前有利が続いている。
コーナー半径が広く、1コーナーまでの距離も遠いことから早々とポジションが決まりやすく、後方から差すのは至難の業ということは、出遅れながら差し切った2年前の勝ち馬アロゲートはやはり怪物だったのだろう。世界最高峰のダートG1ということもあり、道中馬群の中で揉まれるような馬たちに出番はない。近3年、9番から外枠の馬たちが2頭以上、3着以内に食い込んでいるのは大きなポイントだろう。
今年も有力馬は先行馬が多い。昨年の覇者サンダースノーは前哨戦で2着に敗れたが、明らかに調整感あるレース出走であった。スッと先行できる競馬センスの高さが光り、昨年このレースを制しているようにコース適性は非常に高い。アメリカ勢はフロリダダービー勝ち馬でケンタッキーダービー3着のオーディブル、前走ペガサスワールドカップで2着だったシーキングザソウルなど今年もなかなか強力で、厳しい展開になることはほぼ間違いないだろう。
日本から遠征するケイティブレイブは押せば先行できる脚があるとはいえ、アメリカ競馬はもっとテンが速い。日本馬がこのレースで3着以内に入ったのは2011年のヴィクトワールピサ、トランセンド以来なく、この年はダートではなくオールウェザー開催だったことを考えれば今回はダート、厳しい戦いになることが予想される。
かつてはステイゴールド、そしてハーツクライが制したことで、昔から日本になじみのある海外レースの一つ。1周2400mのメイダン競馬場芝コースはほぼ平坦。芝質は香港に近いとされている。香港は日本より2〜3秒近く時計が掛かる場合が多いが、実際メイダンも日本の芝より時計は掛かる。シーマクラシックの場合、ペースによるものの2分27秒〜29秒台での決着が多く、頭数が少なくとも上がりは掛かる。持続力勝負になりやすい。
シーマクラシックが行われる2410mはスタートしてから200m少しで1コーナーを迎える。このため先行馬は1コーナーまでに自分のポジションを取らねばいけない。少頭数の場合は外枠の先行馬に利が生まれやすいコースだ。そしてダートコースの外側に芝コースが設置されていることから、コーナー半径が広く、先行馬たちが脚を溜めやすいコースとも言える。実際シーマクラシックの勝ち馬は近年4コーナー3番手以内の馬ばかり。まずは先行馬への意識を強く持ちたい。
欧州ほど芝が重くなく、かつスローペースになりやすいため、良馬場の場合は日本に近いレースとなって日本馬は好走しやすい。その際、一緒に来やすいのがフランスの馬。フランスは欧州の中でも直線が平坦なコースは多く、メイダンコースに適性を見せる馬が少なくない。逆に雨の影響を受けた17年はイギリスのジャックホブス、アイルランドのセヴンスヘヴンと重厚な血を持つ2頭がワンツーと、芝状態が重いほどイギリスやアイルランドの馬が強い。
ただし、有力馬の1頭であるマジックワンドはアイルランド調教馬ながら近走の好成績はフランスやアメリカが中心。配合も15年の2着馬フリントシャーをひっくり返したような組み合わせであり、雨が降らなくとも要注意。香港の芝に近いということで香港ヴァーズを制しているエグザルタントにも注意が必要。とにもかくにも、良馬場であれば今年も日本馬の好走確率は高いと言えそうだ。
3年前にリアルスティールが勝利し、2年前はヴィブロスが1着。昨年はヴィブロスが2着、リアルスティールとディアドラが3着同着と、日本馬にとっては非常に相性のいいメイダン競馬場の芝1800mで行われるこの競走。2コーナー奥からのスタートで3コーナーまでの距離は遠く、それでいて馬群は固まることが多いため、直線の末脚勝負となり、差しも決まりやすいコースだ。実際、今年のこのレースの前哨戦・ジェベルハッタ(G1)は差し決着である。3コーナーまで遠いため特に枠順の有利不利はない…とはいえ、固まりやすい馬群で、終始外を回らされるよりは内でロスなく回れるほうがプラス。5番以内の馬には警戒しておきたい。
末脚勝負になりやすいことで、当然ディープインパクト産駒は強い。過去にリアルスティール、ヴィブロスらがこのレースを制していることからも分かる。逆に欧州の重厚な血を持つ実績馬、特にイギリスやアイルランドとの馬は人気を裏切りやすい。4年前に重厚な血で知られるサドラーズウェルズ系ソロウが圧勝しているものの、ソロウはイギリスなどと違い、平坦コースでの末脚勝負が多いフランス調教馬である。
前述ジュベルハッタを差し切った地元UAEのドリームキャッスルも父はサドラーズウェルズ系だが、日本の芝G1も勝っているフランケル産駒でもあり、他のサドラー系に比べるとこのレースへの適性は高い。もともと短い距離で走っていた馬で、スピードもある。今年は欧州からの遠征馬のレベルがそこまで高くない。香港に近い芝質を考えれば、むしろ怖いのは香港勢だろう。決め手勝負に強い香港のサザンレジェンドは昨年末の香港マイルでペルシアンナイトらに先着しており、ここでも一発の可能性はある。
メイダン競馬場のダート1200mは向正面からのスタートで、直線は400mほど。日本で言えば中京のダート1200mから坂を取り除いたようなコース形態といったところか。
ダートの本場アメリカからの遠征馬が強く、競馬の質もアメリカに非常に近い。テンからガンガン競り合い、直線で持久力を競い合う。ただメイダンのダートは以前から非常に前有利で後ろがなかなか届かない。先日行われたこのレースの前哨戦であるマハブアルシマール(G3)は差し競馬となったものの、そもそもアメリカの一線級がまだ到着しておらず、レベルがそこまで高くないからこそ差しも間に合っている可能性が高い。
ここ2年勝利を挙げているマインドユアビスケッツは差し馬だが、この馬自身もそれまでに米G1ブリーダーズCスプリントで2着、米G1マリブS1着などアメリカの実績も豊富。以前はアメリカの一流短距離馬が出走することはそこまで多くなかったものの、近年は実績馬の出走も増え、マインドユアビスケッツほどの実績がなければ差し込むのは難しいと言わざるを得ない。
今年もロイエイチ、インペリアルヒット、エックスワイジェットらアメリカ短距離界の主役たちが多数出走を予定しており、テンからハイペースになって先行前残りになる可能性は高そうだ。コーナー半径が広いためスピードを殺さず回ることができ、外枠に入っても問題はない。むしろ昨年の内枠決着は珍しい年であった。
過去10年成績
- ドバイWC
- ドバイSC
- ドバイターフ
- ドバイGS
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日時 着順 枠 馬名 性齢 斤量 騎手 調教師(調教国) 着差 前走レース 前走
着順18年 1 10 サンダースノー 牡4 57 C.スミヨン S.ビンスルール(英) 2:01.3 アルマクトゥームチャレンジラウンド3(G1) 2 2 9 ウエストコースト 牡4 57 J.カステリャーノ B.バファート(米) 5.3/4 ペガサスワールドC(G1) 2 3 5 ムブタヒージ 牡6 57 V.エスピノーザ B.バファート(米) クビ サンタアニタハンデキャップ(G1) 2 17年 1 9 アロゲート 牡4 57 M.スミス B.バファート(米) 2:02.1 ペガサスワールドC(G1) 1 2 5 ガンランナー 牡4 57 F.ジェルー S.アスムッセン(米) 2.1/4 レイザーバックH(G3) 1 3 11 ネオリシック 牡4 57 J.ヴェラスケス T.プレッチャー(米) 5 ペガサスワールドC(G1) 3 16年 1 11 カリフォルニアクローム 牡5 57 V.エスピノーザ A.シャーマン(米) 2:01.8 トランスガルフエレクトロメカニカルTH 1 2 4 ムブタヒージ 牡4 57 C.スミヨン M.デコック(南ア) 3.3/4 アルマクトゥームチャレンジラウンド3(G1) 4 3 10 ホッパチュニティ 牡5 57 F.プラット B.バファート(米) クビ サンアントニオS(G2) 1 15年 1 1 プリンスビショップ セ8 57 W.ビュイック S.ビンスルール(UAE) 2:03.2 アルマクトゥームチャレンジラウンド3(G1) 2 2 9 カリフォルニアクローム 牡4 57 V.エスピノーザ A.シャーマン(米) 2.3/4 サンアントニオS(G2) 2 3 5 リー 牡6 57 J.ロザリオ W.モット(米) 1.1/2 ドンH(G1) 2 14年 1 6 アフリカンストーリー セ7 57 S.ドスーザ S.ビンスルール(UAE) 2:01.6 アルマクトゥームチャレンジラウンド3(G1) 8 2 13 ムカドラム 牡5 57 P.ハナガン W.ハガス(英) 2.3/4 チャンピオンS(G1) 5 3 15 キャットオマウンテン セ4 57 M.バルザローナ C.アップルビー(英) 4.1/4 アルマクトゥームチャレンジラウンド3(G1) 4 13年 1 12 アニマルキングダム 牡5 57 J.ロザリオ H.モーション(米) 2:03.2 ガルフストリームパークターフH(G1) 2 2 2 レッドカドー セ7 57 G.モッセ E.ダンロップ(英) 2 香港ヴァーズ(G1) 1 3 7 プラントゥール 牡6 57 R.ムーア M.ボッティ(伊) 4.3/4 ウィンターダービートライアルS(準) 1 12年 1 8 モンテロッソ 牡5 57 M.バルザローナ M.アルザルーニ(UAE) 2.02.6 アルマクトゥームチャレンジラウンド3(G1) 4 2 11 カッポニ 牡5 57 A.アジュテビ M.アルザルーニ(UAE) 3 アルマクトゥームチャレンジラウンド3(G1) 1 3 6 プラントゥール 牡5 57 R.ムーア M.ボッティ(伊) 1/2 ムーランドロンシャン賞(G1) 8 11年 1 6 ヴィクトワールピサ 牡4 57 M.デムーロ 角居勝彦(日) 2.05.9 中山記念(G2) 1 2 9 トランセンド 牡5 57 藤田伸二 安田隆行(日) 1/2身 フェブラリーS(G1) 1 3 2 モンテロッソ 牡4 57 M.バルザローナ M.アルザルーニ(UAE) クビ ドバイシティオブゴールド(G2) 1 10年 1 5 グロリアデカンペオン 牡6 57 T.ペレイラ P.バリー(仏) 2.03.8 アルマクトゥームチャレンジラウンド3(G1) 2 2 7 リザーズディザイア セ4 57 K.シェイ M.デコック(南ア) ハナ アルマクトゥームチャレンジラウンド3(G1) 5 3 1 アリバー 牡4 57 A.アジュテビ M.アルザルーニ(英) 短頭 アルマクトゥームチャレンジラウンド3(G1) 4 09年 1 7 ウェルアームド セ6 57 A.グライダー E.ハーティ(米) 2.01.01 サンアントニオS(G2) 2 2 6 グロリアデカンペオン 牡5 57 J.レミ P.バリー(仏) 14 メイダンホテルT 1 3 13 パリパーフェクト 牡4 57 B.フェイデルベ N.ブラス(南ア) 4.1/2 二聖モスクの守護者C(サウジG1) 2 -
日時 着順 枠 馬名 性齢 斤量 騎手 調教師(調教国) 着差 前走レース 前走
着順18年 1 1 マインドユアビスケッツ 牡5 57 J.ロザリオ C.サマーズ(米) 1:10.1 条件戦 2 2 2 エックスワイジェット セ6 57 E.ハラミーヨ J.ナヴァロ(米) アタマ 条件戦 1 3 6 ロイエイチ セ6 57 K.デザーモ P.ミラー(米) 3/4 パロスヴェルデスS(G2) 1 17年 1 14 マインドユアビスケッツ 牡4 60 J.ロザリオ C.サマーズ(米) 1:10.9 ガルフストリームパークスプリントS(G3) 2 2 13 コミカス セ4 60 W.ビュイック C.アップルビー(UAE) 3 マハブアルシマール(G3) 4 3 2 モラウィジ セ7 60 C.ヘイズ D.セルヴァラトナム(UAE) 短頭 マハブアルシマール(G3) 1 16年 1 7 ムアラーブ セ7 57 P.ハナガン M.アルムハイリ(UAE) 1:10.5 マハブアルシマール(G3) 1 2 3 エックスワイジェット セ4 57 E.ハラミーヨ J.ナヴァロ(米) クビ サンシャインミリオンズスプリントS 1 3 9 モラウィジ セ6 57 C.ヘイズ D.セルヴァラトナム(UAE) 1.3/4 マハブアルシマール(G3) 1 15年 1 7 シークレットサークル 牡6 57 V.エスピノーザ B.バファート(米) 1:10.6 パロスヴェルデスS(G2) 2 2 12 スーパージョッキー セ7 57 R.ムーア A.ミラード(香) アタマ グローバルバンキングハンデキャップ 1 3 4 リッチタペストリー セ7 57 O.ドゥルーズ C.チャン(香) 1 1/4身 BCスプリント(G1) 14 14年 1 4 スターリングシティ セ6 60 J.モレイラ J.ムーア(香) 1:10.8 チェアマンズスプリントプライズ 3 2 12 リッチタペストリー セ6 60 O.ドゥルーズ C.チャン(香) 3/4 マハブアルシマール(G3) 1 3 7 ユナイテッドカラー 牡5 60 W.ビュイック D.セルヴァラトナム(UAE) 2.1/4 マハブアルシマール(G3) 10 13年 1 5 レイナルドジウィザード セ7 57 R.ミューレン S.シーマー(UAE) 1:12.4 マハブアルシマール(G3) 1 2 6 バルモントマスト セ5 57 J.ムルタ E.ライナム(愛) クビ マハブアルシマール(G3) 3 3 13 クリプトンファクター セ5 57 K.ファロン F.ナス(巴林) 1/2 マハブアルシマール(G3) 2 12年 1 5 クリプトンファクター セ4 57 K.ファロン F.ナス(巴林) 1:10.7 マハブアルシマール(G3) 1 2 1 ロケットマン セ7 57 F.コーツィー P.ショー(星) 2.1/4 香港スプリント(G1) 12 3 12 ラッキーナイン セ5 57 B.プレブル C.ファウンズ(香) 2 香港スプリント(G1) 1 11年 1 8 ロケットマン セ6 57 F.コーツィー P.ショー(星) 1.11.2 香港スプリント(G1) 2 2 6 ユーロイヤーズ 牡7 57 M.スミス B.バファート(米) 2.1/4 パロスベルデスS(G2) 1 3 5 サニーキング セ8 57 G.モッセ J.ムーア(香) クビ 香港スチュワーズカップ 2 10年 1 7 キンセールキング セ5 57 G.ゴメス C.オキャラハン(米) 1.10.8 パロスヴェルデスH(G2) 1 2 6 ロケットマン セ5 57 R.フラッド P.ショー(星) 1/2 クリスフライヤー国際スプリント(G1) 2 3 1 ワンワールド 牡5 57 D.ビードマン J.ムーア(香) 2 香港スプリント(G1) 2 09年 1 2 ビッグシティマン 牡4 57 J.ヴァレンズエラ J.バートン(沙) 1.08.9 マハブアルシマール(G3) 2 2 12 インディアンブレッシング 牝4 55 E.プラード B.バファート(米) 1.1/4 ラブレアS(G1) 1 3 3 ダイアボリカル 牡6 57 L.デットーリ S.ビンスルール(UAE) 5 マハブアルシマール(G3) 3