★アイビスSDのポイント① 過去3回行われている韋駄天S★

2001年から行われるようになった日本唯一の直線競馬。新潟芝1000m。

この名物レース・アイビスSD(G3)においても、「リピーターが多い」「牝馬が強い」「ダートで走れる馬が走る」「外枠がイイ」「大型馬が走る」などなど、攻略法は色々とうたわれていますが、近年の傾向でボクが気になるポイントは、過去3回行われているオープン特別・韋駄天ステークスとの相関性です。まず、以下の一覧を見ていただけると、それは一目りょう然かと思います。

ザッと数えただけでも、過去3回行われた韋駄天Sの3着以内馬、8頭中5頭が馬券になっています。しかも、今年の勝ち時計は4度行われた中で最速。上級条件が行われていなかったとはいえ、2001年から数えても、春の新潟では歴代2位の勝ち時計。そもそも例年のアイビスSDの勝ち時計に匹敵するレベルです。そこで、今年の好走馬をもう一度、見渡しましょう。

2017年 1着 フィドゥーシア ⇒ 斤量据え置き／枠も8番枠から10番枠に
2017年 2着 シンボリディスコ ⇒ 斤量1kgアップ／14番枠から7番枠
2017年 3着 レッドラウダ ⇒ 斤量1kgアップ／9番枠から12番枠へ

フィドゥーシア(牝5、栗東・松元茂厩舎)は条件の推移を比較しても、同じ組より下位になる可能性は低そう。今年に入って4戦3勝と充実。思えば、母も4歳秋のスプリンターズSでG1初勝利。奥手の血統だったのかもしれませんね。

★アイビスSDのポイント② 坂路組に注目★

もう一点、個人的に注目しているポイントが坂路調教。フィドゥーシアのようにCWでやるようになってから、能力を出せられる馬もいますし、厩舎の傾向もあるので一概には言えません。

しかし、「坂路で走っている馬は千直戦で走る」。過去の好走馬を見ても、ベルカントやネロ、プリンセスムーン、エーシンダックマン、エーシンヴァーゴウなど……コレは一理あるかと。傾斜のある坂道では、必然的にフットワークがピッチ走法になるため、スピードとパワーが求められる直線競馬に必要な要素が得られるとみています。

今年の出走馬で主な坂路組、坂路調教経験馬をピックアップすると。

ブライトチェリー(今週の美浦坂路一番時計)
プレイズエターナル(最終追いで坂路51.7秒)
イオラニ(1週前に美浦坂路で51.7秒)
シンボリディスコ(最終追い切りで美浦坂路52.9秒)
レヴァンテライオン(最終追いで52.8秒)
ネロ(坂路で49.0秒)
レッドラウダ(1週前に坂路で51.0秒)
アクティブミノル(最終追いで51.2秒、上がり1Fは11.4秒は出色)

などなど。中でも調教映像を見た上でも、数字的にも目立ったのがアクティブミノル(牡5、栗東・北出厩舎)。1F11.4秒は、今年の栗東坂路でラスト2F以内で記録された中で2番目に速いタイム。ちなみに、同じ11.4秒マークしたことがあるのはシュウジで、5月23日と3月23日にラスト2F目に計時。1F最速は2月26日にタガノヴェルリーが3F目に記録した11.3秒。よって、3頭しか記録していないスピードでした。アクティブミノルは運良く？大外枠をゲット。初めてブリンカーをつけた前走でも復活の兆しを掴んでいたあたりから、引き続き注目の存在です。結論は以上です。

戦歴を踏まえると、致し方なく上位陣は人気どころに。一方で人気馬も消さなくてはいけない。ケチをつけるなら、アイビスSDの過去10年でも、半年ぶりは0-0-0-14と苦戦しているように戦列復帰が遅れたネロかと。

編集後記＆ちょっとクイーンSも

現場の多かった一連から一転して、今週は社内勤務に従事。ちょっと先の話題では、秋のイベントスケジュールを既に発表いたしました(※詳細はトップページの画像スライダーでご確認ください)！実は下半期はあと1回予定しております。僕が出るかどうかはわかりませんが(まあ、そんな期待はないでしょうし^^;)、いずれも準備には携わる予定。追加情報は順次発表いたしますので、お楽しみに。

また、先週の函館開催を振り返ると、クイーンSについては「アエロリットが強い」「アドマイヤリードはどうなんだろう？」なんて声をチラホラ耳にしました。軸とすれば、アエロリットは堅いようにも思えますが、右手前の好きな牝馬。

そして、ジックリ馬を造っていくジョッキーと先生。大崩れはしないでしょうが、ここは結果にこだわり過ぎる競馬にはならないかも…しれませんね。となると、他馬にも付け入るスキはあるのでは？と思っております。

プロフィール

【競馬ラボ・小野田】

競馬ラボでは、2016年からメガ盛新聞やLINE@など各所で予想コーナーを受け持つ。また、これまでに戸崎圭太騎手、小牧太騎手、柴山雄一騎手、大和屋暁オーナーらの取材を担当。 予想スタイルは「3着以内なら入れてイイ馬を選ぶこと」のようだが、プライベートでは大の阪神ファンらしく、最大手にはアンチで第2勢力を疑いつつも属するネチっこい性質そのものが競馬予想にも現れている模様。 要は！？中穴党か。ともかく競馬ラボの予想、取材、広告、企画をこなすように、競馬エンタメクリエイターを目指し、日々奮闘中。

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