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★差しがきく土曜の馬場と過去のデータから★
キーンランドCの過去の傾向を見ると、2012年以降、良馬場で行われた年は、テンの3Fが34秒台の場合が多く、前後半で差のない流れになりやすい。しかし、土曜の競馬を見ていると、時計の出方こそ平均的も差しの利く馬場である。
また、このレースはとにかく牝馬が強い、強すぎる。アイビスSDなど、サマーシリーズ自体がそんな偏りもみられるが、3着以内馬30頭中15頭が牝馬。4歳牝馬に限定すると【3.2.1.7】と更にその確率は高まり、逆らいようのないデータである(笑)。
本命は4歳牝馬の①ブランボヌールに託したい。前走は前が崩れる展開を先行したことが裏目に出てしまったが、この馬にとっては適性外の高速馬場だったことが厳しかったはずだ。その前走を含めても、洋芝オンリーの馬場では4戦3勝。年齢のデータ云々よりも、馬場適性を見直したい。最内枠と、レースの組み立てが難しい印象も受けるが、あまり欲目を出さず、終いを活かしてくれればと思う。
対抗には⑨モンドキャンノ。前置きは長くなるが、函館スプリントSの勝ち馬ジューヌエコールの回避、別路線だが、CBC賞を勝ったシャイニングレイも予定していたプランを白紙に。先週の北九州記念を制したダイアナヘイローがスプリンターズS直行という知らせこそあったが、なかなか新陳代謝が進まないスプリント界。秋のG1も高松宮記念と近しいメンバー構成になるのではないか。
これは色々なジョッキーにも賛同してもらった考えだが、一般論として、短距離馬よりも長い距離を走れる馬の方が能力は高いもの。例えば、マイルを走っている馬がスプリント戦に対応出来るだけのスピードがあれば、格上であり、レベルが高いとは言い難い、近年のスプリントG1なら尚の事だ。ストレイトガール、ミッキーアイル、この春も活躍したレッドファルクスなどに当てはまる話ではある。
その点、モンドキャンノは適性外の朝日杯の距離でも2着に好走した実績が光る。3歳の2戦は凡走続きだが、血統からも本質的にはスプリンターだろう。NHKマイルCも基本は外を回った馬が伸びる馬場だったとはいえ、3着馬の真後ろで折り合いを欠くことなく追走しながら失速。検量室でのルメール騎手も首を傾げていたのを覚えている。敗因を求めれば、やはり肉体的にも、精神的にも、本質はスプリンターだった、ということになるのではないか。
上記を踏まえると、マイルでの戦歴を踏まえ、⑪ソルヴェイグや⑬メイソンジュニアにも上位に置きたかったところだが、土曜の傾向を踏まえ、先の2頭を上位に。穴で狙うなら好位から粘り込めそうな4歳牝馬の⑥ナックビーナスと洋芝が合いそうな④ヒルノデイバロー。シュウジは58kgで割り引く。個人的な馬券ではおさえで⑦フミノムーンも入れる。
夏の重賞特別講座
キーンランドCの結論
◎①ブランボヌール
○⑨モンドキャンノ
▲⑪ソルヴェイグ
☆⑥ナックビーナス
△⑬メイソンジュニア
△④ヒルノデイバロー
★編集後記★
今週はニューワールドレーシングを設立したマイケル・タバートさんの取材へ。そして、他のスタッフはノーザンファーム天栄に取材へ。
僕の方は、いつものインタビュー通り、事前に質問を考えていたのですが、雄弁なタバートさんのおかげで質問をするまでもなく、話が進む、進む(笑)。まだ、明かせない部分もあるそうですが、募集馬は日高がメイン。馬産地活性化の一躍を担うキッカケになってくれたらと思います。
次週は競馬場にも赴こうかと思っていますが、秋競馬も目前ですね!既に発表済みのイベントなど、色々企画しておりますので、引き続き競馬ラボをご覧いただけると嬉しいところです。
プロフィール
【競馬ラボ・小野田】
競馬ラボでは、2016年からメガ盛新聞やLINE@など各所で予想コーナーを受け持つ。また、これまでに戸崎圭太騎手、小牧太騎手、柴山雄一騎手、大和屋暁オーナーらの取材を担当。
予想スタイルは「3着以内なら入れてイイ馬を選ぶこと」のようだが、プライベートでは大の阪神ファンらしく、最大手にはアンチで第2勢力を疑いつつも属するネチっこい性質そのものが競馬予想にも現れている模様。
要は!?中穴党か。ともかく競馬ラボの予想、取材、広告、企画をこなすように、競馬エンタメクリエイターを目指し、日々奮闘中。
競馬ラボ・小野田のTwitterはコチラ: @mikan_no_orange
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