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研究員ヤマノの重賞回顧
2008/3/18(火)
15日(土)、阪神競馬場で行われた阪神スプリングJ(障害4歳上、JG2・芝3900m)は、好位を追走した西谷誠騎手騎乗の1番人気エイシンニーザン(牡6、栗東・坂口正則厩舎)が、レース終盤で先頭に立つと、そのまま軽快に脚を伸ばし、2番人気コウエイトライを5馬身差引き離して快勝。
さらに6馬身差の3着には5番人気エイシンペキンが入線した。
勝ったエイシンニーザンは、これで入障以来負けなしの3連勝。
障害重賞で常に上位の実力馬コウエイトライを寄せ付けなかった今回の内容から、障害レースでの能力の高さはもう疑いようがない。
昨年暮れ、事故で引退を余儀なくされたテイエムドラゴンに代わる新たなスターホースの誕生だ。
これでいよいよ次なるターゲットは、中山グランドジャンプ(J.G1)で3連勝中の怪物外国馬カラジ。
中山のバンケットさえ克服できれば、打倒カラジの最短距離にいるのは恐らくこの馬だろう。
この春の本番での激突が待ちわびられる。
同15日(土)、中京競馬場で行われたファルコンS(3歳、G3・芝1200m)は、道中後方を追走した武豊騎手騎乗の1番人気ダノンゴーゴー(牡3、栗東・橋口弘次郎厩舎)が、最後の直線で外に持ち出されるや否や豪脚を爆発させると、前にいた14頭を並ぶ間もなく抜き去り、2番人気マルブツイースターを1.1/4馬身差交して優勝した。さらにクビ差の3着には6番人気ルルパンブルーが入線した。
それにしても、久々にスカッとするような、マクリ~大外強襲での目が覚めるような快勝劇だった。
先行有利とされる中京芝1200mでのパフォーマンスだけに真に痛快である。
最近の重賞戦線は、好位につけた馬が、上がりでも速い脚を使ってなだれ込むというレースが目立つ。
確かに後方で脚をタメにタメて末に賭けるよりも、その方が成績は安定するだろうし、不利も受けにくいことだろう。
しかし、こんなド派手なぶっこ抜きのレースを楽しみにしている競馬ファンも少なくはないはずだ。
これほどの切れものには、今後も小細工をすることなく、派手な豪脚をブチかますようなスリリングな競馬を見せて欲しいものだ。
翌16日(日)、中山競馬場で行われた中山牝馬S(4歳上牝、G3・芝1800m)は、好位2番手からレースを進めた柴山雄一騎手騎乗の6番人気ヤマニンメルベイユ(牝6、美浦・栗田博憲厩舎)が、最後の直線で早め先頭に踊り出ると、13番人気マイネカンナの追撃を1/2馬身差退けて快勝した。
さらに1.1/2馬身差の3着には3番人気キストゥヘヴンが入線。
なお、1番人気のニシノマナムスメは4着に敗れた。
勝ったヤマニンメルベイユは、重賞戦線で好走を続けている実力馬だが、これがうれしい重賞初制覇だった。今後も芝中距離戦線を大いに盛り上げていって欲しいものだ。
ところで、ヤマニンメルベイユはメジロマックイーン産駒。
往年のファンには懐かしい名ステイヤーで、3代続いた天皇賞勝ちの素晴らしい血筋なのだが、この産駒の3頭の重賞馬は、エイダイクイン、タイムフェアレディ、そしてヤマニンメルベイユと全て牝馬なのが興味深い。
このように、ヤマニンメルベイユの優勝で再び脚光を浴びたメジロマックイーンだが、この日はさらにメジロマックイーンに関連の深い出来事があった。
それは初G1菊花賞を勝ったパートナーの内田浩一騎手が、この日の阪神5Rで引退をしたことだ。
そんな日に、頭数の少ないこの産駒が3頭目の重賞勝ちを成し遂げてしまうとは、実に奇遇。
中山10RのサンシャインSで同じく産駒のホクトスルタンまで勝ってしまうのだから、巡りあわせとは面白いものだ。
名馬とは、後世までも存在感を示すものなのか。
同16日(日)、阪神競馬場で行われたフィリーズレビュー(3歳牝、G2・芝1400m)は、後方を追走した池添謙一騎手騎乗の11番人気マイネレーツェル(牝3、栗東・五十嵐忠男厩舎)が、大外から猛然と追い込み、ゴール前の壮絶な叩き合いを制して、7番人気ベストオブミーにハナ差競り勝ち優勝した。さらにアタマ差の3着に4番人気レジネッタが入線した。なお、早めに抜け出した1番人気エイムアットビップは10着に敗れた。
それにしても見応えのあるゴール前の激戦だった。
今年は昨年に比べ粒が小さいと言われている3歳牝馬だが、今回のような激戦が随所で見られるのなら、それもまた悪くはないと思うのだが…。
ところで今回優勝したマイネレーツェルだが、実はとても個性的な馬。
何しろ馬体重396kgという超小兵。
おまけに青森産というのが、またユニークだ。
そして、さらに注目すべきは、取引価格は210万円という驚きの低価格。
数千万の高額馬があたりまえの昨今、こういう低額馬の活躍には、何故か元気にさせられる。
700万円のメイショウサムソン、100万円のサンツェッペリン、同じく100万円のギンゲイなどの活躍があるように、低価格馬にだって可能性は十分ある。
本番の桜花賞では、そんな低価格の小兵牝馬に声援を送りたい。
カネケヤキ以来44年ぶりの青森県産の桜花賞馬誕生も夢ではないはずだ。
ド根性娘ガンバレ!!
さらに6馬身差の3着には5番人気エイシンペキンが入線した。
勝ったエイシンニーザンは、これで入障以来負けなしの3連勝。
障害重賞で常に上位の実力馬コウエイトライを寄せ付けなかった今回の内容から、障害レースでの能力の高さはもう疑いようがない。
昨年暮れ、事故で引退を余儀なくされたテイエムドラゴンに代わる新たなスターホースの誕生だ。
これでいよいよ次なるターゲットは、中山グランドジャンプ(J.G1)で3連勝中の怪物外国馬カラジ。
中山のバンケットさえ克服できれば、打倒カラジの最短距離にいるのは恐らくこの馬だろう。
この春の本番での激突が待ちわびられる。
同15日(土)、中京競馬場で行われたファルコンS(3歳、G3・芝1200m)は、道中後方を追走した武豊騎手騎乗の1番人気ダノンゴーゴー(牡3、栗東・橋口弘次郎厩舎)が、最後の直線で外に持ち出されるや否や豪脚を爆発させると、前にいた14頭を並ぶ間もなく抜き去り、2番人気マルブツイースターを1.1/4馬身差交して優勝した。さらにクビ差の3着には6番人気ルルパンブルーが入線した。
それにしても、久々にスカッとするような、マクリ~大外強襲での目が覚めるような快勝劇だった。
先行有利とされる中京芝1200mでのパフォーマンスだけに真に痛快である。
最近の重賞戦線は、好位につけた馬が、上がりでも速い脚を使ってなだれ込むというレースが目立つ。
確かに後方で脚をタメにタメて末に賭けるよりも、その方が成績は安定するだろうし、不利も受けにくいことだろう。
しかし、こんなド派手なぶっこ抜きのレースを楽しみにしている競馬ファンも少なくはないはずだ。
これほどの切れものには、今後も小細工をすることなく、派手な豪脚をブチかますようなスリリングな競馬を見せて欲しいものだ。
翌16日(日)、中山競馬場で行われた中山牝馬S(4歳上牝、G3・芝1800m)は、好位2番手からレースを進めた柴山雄一騎手騎乗の6番人気ヤマニンメルベイユ(牝6、美浦・栗田博憲厩舎)が、最後の直線で早め先頭に踊り出ると、13番人気マイネカンナの追撃を1/2馬身差退けて快勝した。
さらに1.1/2馬身差の3着には3番人気キストゥヘヴンが入線。
なお、1番人気のニシノマナムスメは4着に敗れた。
勝ったヤマニンメルベイユは、重賞戦線で好走を続けている実力馬だが、これがうれしい重賞初制覇だった。今後も芝中距離戦線を大いに盛り上げていって欲しいものだ。
ところで、ヤマニンメルベイユはメジロマックイーン産駒。
往年のファンには懐かしい名ステイヤーで、3代続いた天皇賞勝ちの素晴らしい血筋なのだが、この産駒の3頭の重賞馬は、エイダイクイン、タイムフェアレディ、そしてヤマニンメルベイユと全て牝馬なのが興味深い。
このように、ヤマニンメルベイユの優勝で再び脚光を浴びたメジロマックイーンだが、この日はさらにメジロマックイーンに関連の深い出来事があった。
それは初G1菊花賞を勝ったパートナーの内田浩一騎手が、この日の阪神5Rで引退をしたことだ。
そんな日に、頭数の少ないこの産駒が3頭目の重賞勝ちを成し遂げてしまうとは、実に奇遇。
中山10RのサンシャインSで同じく産駒のホクトスルタンまで勝ってしまうのだから、巡りあわせとは面白いものだ。
名馬とは、後世までも存在感を示すものなのか。
同16日(日)、阪神競馬場で行われたフィリーズレビュー(3歳牝、G2・芝1400m)は、後方を追走した池添謙一騎手騎乗の11番人気マイネレーツェル(牝3、栗東・五十嵐忠男厩舎)が、大外から猛然と追い込み、ゴール前の壮絶な叩き合いを制して、7番人気ベストオブミーにハナ差競り勝ち優勝した。さらにアタマ差の3着に4番人気レジネッタが入線した。なお、早めに抜け出した1番人気エイムアットビップは10着に敗れた。
それにしても見応えのあるゴール前の激戦だった。
今年は昨年に比べ粒が小さいと言われている3歳牝馬だが、今回のような激戦が随所で見られるのなら、それもまた悪くはないと思うのだが…。
ところで今回優勝したマイネレーツェルだが、実はとても個性的な馬。
何しろ馬体重396kgという超小兵。
おまけに青森産というのが、またユニークだ。
そして、さらに注目すべきは、取引価格は210万円という驚きの低価格。
数千万の高額馬があたりまえの昨今、こういう低額馬の活躍には、何故か元気にさせられる。
700万円のメイショウサムソン、100万円のサンツェッペリン、同じく100万円のギンゲイなどの活躍があるように、低価格馬にだって可能性は十分ある。
本番の桜花賞では、そんな低価格の小兵牝馬に声援を送りたい。
カネケヤキ以来44年ぶりの青森県産の桜花賞馬誕生も夢ではないはずだ。
ド根性娘ガンバレ!!
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