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【米アーリントンパーク】競馬場国際競走デー
2012/8/21(火)
18日、米シカゴのアーリントンパーク競馬場は、真夏の熱い日差しが照り返す中、国際競走デーを迎えた。
今年新設された3歳以上による芝13.5ハロンのマラソン競走、アメリカンセントレジャーには英国から2頭が参戦した。その内の1頭で唯1頭のG1馬ジャッカルベリーが道中5番手から4コーナーで2番手に上がり、逃げた2番人気のアイオーヤビッグタイムを直線残り1ハロンで交わして人気に応えた。2馬身4分の1差2着にアイオーヤビッグタイム、6馬身4分の1差3着にもう1頭の英国馬で4番人気に推されたザイダーズィー、1馬身差4着にレイクドロップが入った。
コルム・オドノヒュー騎手で勝ったジャッカルベリーは、ストーミングホーム産駒の6歳の牡馬、2010年のG1ミラノ大賞典勝馬で通算成績は24戦10勝、2着2回、3着3回となった。
続く3歳馬による芝の10ハロン戦、G1第36回セクレタリアトSは愛仏から2頭を迎えた8頭立て。出遅れて後方7番手からの競馬になった仏ベイリールが、直線4番手に上がり、残り100ヤードで抜け出し優勝した。クリストフ・ルメール騎手で勝ったベイリールは、6月のサンクルーで準重賞を勝ち、前走7月メゾンラフィット競馬場で行われたG2ユジューヌアダム賞を連勝していたが、ここは3番人気に止まっていた。
1馬身4分の1差2着に5番人気のフィネガンズウェイクが追い込み、直線で先頭に立った2番人気サマーフロントが1馬身4分の1差3着、2馬身遅れて人気薄のハンサムマイクが4着。6連勝でG2ヴァージニアダービーまで勝ち進んで来たシルヴァーマックスは持ち味の先行力で押したが、早めに潰されて5着と人気に応えられなかった。シルヴァーマックスを潰した愛ダディーロングレッグスは4番人気に推されたが、自らも末を欠いてしんがり負けを喫している。
メディチアン産駒の3歳の牡馬ベイリールは、これで3連勝、G1初優勝、3歳デビューで通算成績を5戦4勝とした。
続くG1は3歳以上牝馬による芝の9.5ハロン戦、第22回ビヴァリーディーS。出走馬10頭の内、英独から3頭が参戦して来た。勝ったのはその内の1頭で女性のヘイリー・ターナー騎手が乗ったアイムアドリーマー、道中は7番手から進み、直線5番手に上がると残り1ハロンで先頭に立って押し切った。
アタマ差2着に2番人気のマーケティングミクスが追い込み、4分の3差3着に5番人気の英ジョーヴィアリティ、1馬身4分の3差4着に今季初戦となった独国のG3勝馬キャピターレが入ったが、1番人気のG1勝馬アルーナはしんがりのまま10着、2番人気のG2勝馬ミスティカルスターは後方から伸びきれず8着と期待を裏切った。
4番人気に推されたアイムアドリーマーは、ノヴェーア産駒の5歳牝馬、昨年のG3ダリアS勝馬だがG1優勝は初めて、通算成績は14戦5勝、2着1回、3着3回となった。
そして11レースに組まれた3歳以上による芝の10ハロン戦、G1第30回アーリントンミリオン。英愛から5頭を含む10頭が出走した。このレース、勝ったのは2番人気に推されたラモン・ドミンゲス騎乗のリトルマイク。25秒10、49秒95、1分15秒03、1分39秒54、2分02秒44のフラクショナルタイムで逃げ切った。
1馬身半差2着に4番人気の英アフサーリ、同じく1馬身半差3着に人気薄のラーヒストラーダと英コロンビアンが同着で分け合っている。1番人気に推されたG1共和国大統領賞勝馬クラッカージャックキングは伸びきれず5着、リトルマイクと2番人気を分けたボイステロスは後方のまま9着、スローペースが明暗を分けた。
ミスプロ系スパニッシュステップス産駒の5歳セン馬リトルマイクは、5月にチャーチルダウンズ競馬場のG1ターフクラシック(芝9F)を逃げ切ったが、前走のG1シューメーカーマイルは、半マイル46秒40で少し忙し過ぎたきらいがある。これが2つ目のG1優勝、通算成績を19戦11勝、2着2回、3着1回とした。
夏は暑く、冬は寒波が襲うシカゴ、毎年恒例のアーリントンミリオンデーには欧州から毎年出走があるが、旬を迎えた1線級が来るわけではない。ミリオンレースのはしりとなったアーリントンミリオンが30回を迎えて未だ総賞金100万ドルでは、二の足を踏むのは目に見えている。
海外競馬評論家 和田栄司
ラジオ日本のチーフディレクターとして競馬番組の制作に携わり、多岐にわたる人脈を形成。かつ音楽ライターとしても数々の名盤のライナーを手掛け、海外競馬の密な情報を把握している日本における第一人者、言わば生き字引である。外国馬の動向・海外競馬レポートはかねてからマスメディアで好評を博しており、それらをよりアップグレードして競馬ラボで独占公開中。
今年新設された3歳以上による芝13.5ハロンのマラソン競走、アメリカンセントレジャーには英国から2頭が参戦した。その内の1頭で唯1頭のG1馬ジャッカルベリーが道中5番手から4コーナーで2番手に上がり、逃げた2番人気のアイオーヤビッグタイムを直線残り1ハロンで交わして人気に応えた。2馬身4分の1差2着にアイオーヤビッグタイム、6馬身4分の1差3着にもう1頭の英国馬で4番人気に推されたザイダーズィー、1馬身差4着にレイクドロップが入った。
コルム・オドノヒュー騎手で勝ったジャッカルベリーは、ストーミングホーム産駒の6歳の牡馬、2010年のG1ミラノ大賞典勝馬で通算成績は24戦10勝、2着2回、3着3回となった。
続く3歳馬による芝の10ハロン戦、G1第36回セクレタリアトSは愛仏から2頭を迎えた8頭立て。出遅れて後方7番手からの競馬になった仏ベイリールが、直線4番手に上がり、残り100ヤードで抜け出し優勝した。クリストフ・ルメール騎手で勝ったベイリールは、6月のサンクルーで準重賞を勝ち、前走7月メゾンラフィット競馬場で行われたG2ユジューヌアダム賞を連勝していたが、ここは3番人気に止まっていた。
1馬身4分の1差2着に5番人気のフィネガンズウェイクが追い込み、直線で先頭に立った2番人気サマーフロントが1馬身4分の1差3着、2馬身遅れて人気薄のハンサムマイクが4着。6連勝でG2ヴァージニアダービーまで勝ち進んで来たシルヴァーマックスは持ち味の先行力で押したが、早めに潰されて5着と人気に応えられなかった。シルヴァーマックスを潰した愛ダディーロングレッグスは4番人気に推されたが、自らも末を欠いてしんがり負けを喫している。
メディチアン産駒の3歳の牡馬ベイリールは、これで3連勝、G1初優勝、3歳デビューで通算成績を5戦4勝とした。
続くG1は3歳以上牝馬による芝の9.5ハロン戦、第22回ビヴァリーディーS。出走馬10頭の内、英独から3頭が参戦して来た。勝ったのはその内の1頭で女性のヘイリー・ターナー騎手が乗ったアイムアドリーマー、道中は7番手から進み、直線5番手に上がると残り1ハロンで先頭に立って押し切った。
アタマ差2着に2番人気のマーケティングミクスが追い込み、4分の3差3着に5番人気の英ジョーヴィアリティ、1馬身4分の3差4着に今季初戦となった独国のG3勝馬キャピターレが入ったが、1番人気のG1勝馬アルーナはしんがりのまま10着、2番人気のG2勝馬ミスティカルスターは後方から伸びきれず8着と期待を裏切った。
4番人気に推されたアイムアドリーマーは、ノヴェーア産駒の5歳牝馬、昨年のG3ダリアS勝馬だがG1優勝は初めて、通算成績は14戦5勝、2着1回、3着3回となった。
そして11レースに組まれた3歳以上による芝の10ハロン戦、G1第30回アーリントンミリオン。英愛から5頭を含む10頭が出走した。このレース、勝ったのは2番人気に推されたラモン・ドミンゲス騎乗のリトルマイク。25秒10、49秒95、1分15秒03、1分39秒54、2分02秒44のフラクショナルタイムで逃げ切った。
1馬身半差2着に4番人気の英アフサーリ、同じく1馬身半差3着に人気薄のラーヒストラーダと英コロンビアンが同着で分け合っている。1番人気に推されたG1共和国大統領賞勝馬クラッカージャックキングは伸びきれず5着、リトルマイクと2番人気を分けたボイステロスは後方のまま9着、スローペースが明暗を分けた。
ミスプロ系スパニッシュステップス産駒の5歳セン馬リトルマイクは、5月にチャーチルダウンズ競馬場のG1ターフクラシック(芝9F)を逃げ切ったが、前走のG1シューメーカーマイルは、半マイル46秒40で少し忙し過ぎたきらいがある。これが2つ目のG1優勝、通算成績を19戦11勝、2着2回、3着1回とした。
夏は暑く、冬は寒波が襲うシカゴ、毎年恒例のアーリントンミリオンデーには欧州から毎年出走があるが、旬を迎えた1線級が来るわけではない。ミリオンレースのはしりとなったアーリントンミリオンが30回を迎えて未だ総賞金100万ドルでは、二の足を踏むのは目に見えている。
海外競馬評論家 和田栄司
ラジオ日本のチーフディレクターとして競馬番組の制作に携わり、多岐にわたる人脈を形成。かつ音楽ライターとしても数々の名盤のライナーを手掛け、海外競馬の密な情報を把握している日本における第一人者、言わば生き字引である。外国馬の動向・海外競馬レポートはかねてからマスメディアで好評を博しており、それらをよりアップグレードして競馬ラボで独占公開中。
![](https://www-f.keibalab.jp/img/old/common/bg_03.gif?1459672733)
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