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エーシンの快進撃の始まりだ!エーシンハクリューが圧勝!!
2013/1/8(火)
日曜京都5R
3歳新馬
芝2000m
勝ちタイム2.02.5
エーシンハクリュー(牡3、父ジャングルポケット・栗東・藤岡健厩舎)
エーシンの快進撃の始まりだ!エーシンハクリューが圧勝!!
父ジャングルポケット、母方にサンデーサイレンスが入るという同じ血統背景の2頭の芦毛馬。そのうちの1頭が圧倒的人気のエーシンハクリュー。ゲートを出て外へヨロける様なスタートで、最後方からとなった。しかし最初のコーナーまでが存外に速い流れ。逆に向こう正面では一気にペースダウンをして遅くなる流れ。全体に早めに仕掛けて行く流れ。
その流れを、3角過ぎから大外を一気にマクって出たエーシンハクリュー。4角先頭からそのままドンドンと前へと出て行く。それまで先頭を守っていたクロンブリオントだが、前に出られても一向に仕掛けず、ジックリと構えて残り1ハロンから前を追った。ジワジワと差は詰めて行ったが、先頭を行くエーシンハクリューには届かず。福永Jの乗り方のノウハウを、少しだけ垣間見た気がした・・が。
スタートした最初のコーナーまでが2ハロンとまでは行かないだろうが、けっこうある距離。そこの2ハロンめが10.8と、この距離では考えられない数字をマーク。これには最内から当然に出て行ったクロンブリオント(この母馬で福永Jは桜花賞を勝っている)、テイエムケイムオー、サンライズムーン、ブライトアイディアの4頭が、主導権を握ろうと我もと出て行ったための殺到であった。
カーヴを廻って、コーナーワークでクロンブリオントが先頭。やっと落ち着いた流れとなってテイエムケイムオー2番手、3番手ブライトアイディアとなる。注目のエーシンハクリューはブービーの位置でラチ沿いを走らせる。
前は落ち着いたのだが、前半3ハロンは35.7とやはり速い。そこらからジワっとペースダウンする先頭のクロンブリオントと福永J。もう13秒台とスローダウンだ。当然に後続が接近してきて、先行集団が5頭ぐらいが固まって3コーナーを廻って行く。
残り800のハロン棒を過ぎたあたりで、ブービーから少し順位を上げた岩田Jのエーシンハクリュー。残り600のハロン棒では、もう先行馬集団の一番外目でもう先頭の位置である。同じように上がってきたドンジリだったヒカリサスペンスも、すぐ後ろの集団の外目。もう馬群は9頭が前から後ろまで3馬身もない塊りとなった。
カーヴをグルリと廻って先頭となって行くエーシンハクリュー。しかしそれまで先手を取ってマイペースの競馬をしていたクロンブリオントの福永Jは仕掛けない。完全にカーヴを廻って真っ直ぐの直線になるまで、ゴーサインを出さない。これは前半で無理脚を使っているからの配慮なのか。終いを温存してまだ勝負は先と読んでいるのか。その間にエーシンハクリューは我が道を行く。先頭となって内のラチ沿いで残り1ハロン手前でステッキを入れる。その後はオーロラビジョンを観ている風だ。
残り1ハロンを過ぎて福永Jも追い出す。上がって来ていたヒカリサスペンスとの追い比べは勢いで勝り、前を行くエーシンハクリューとの差も一旦は3馬身ぐらいあったのを、だいぶ差を詰めていく。もっとも先頭の岩田Jは、後ろを確認するために一度振り返って、もう一度大きく覗き見る様に左後ろを観ていた。
ややレース自体が荒い感じのレースになった事で、勝ち時計は2.02.5とかかってしまったが、勝ち馬と2着馬は抜けていた存在の様であった。
平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。
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