【1回京都】レネットグルーヴ…小平奈由木の注目新馬レポート

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注目の新馬【1回京都】レネットグルーヴ

レネットグルーヴ
(牝3、栗東・笹田厩舎)
父:キングカメハメハ
母:イントゥザグルーヴ
母父:サンデーサイレンス

昨シーズンはディープインパクトの躍進により、2年続けて守ってきたリーディングの座を明け渡したとはいえ、勝利数、獲得賞金とも大幅に上積みしたキングカメハメハが父。様々なカテゴリーに勝ち馬を送り出しているうえ、大舞台向きの底力にも富む。この世代も一流の繁殖を集め、信頼度は断然である。

母イントゥザグルーヴ(その父サンデーサイレンス)は4勝をマーク。祖母がオークス、天皇賞・秋などを制した名牝中の名牝であるエアグルーヴだ。その産駒にはアドマイヤグルーヴ(エリザベス女王杯2回など重賞5勝)、フォゲッタブル(重賞を現2勝)、ルーラーシップ(クイーンエリザベスCなど重賞5勝)らがいる。サンデーサラブレッドクラブにて総額2400万円で募集された。

ノーザンファーム空港で順調に乗り込まれ、4月19日、早くも栗東トレセンに移動した。5月2日、ゲート試験に合格。ただし、右前の球節に腫れが見られたことから、いったん放牧に出て態勢を整え直す。軽い剥離骨折が発見されたため、骨片を取り除く手術を行ったが、短期間でトレッドミルでの運動を開始。9月より騎乗に移り、問題なくペースアップされた。

12月5日に再入厩すると、坂路コースを中心に軽快な動きを披露している。血統馬らしい好スタイル。目立ったタイムこそ出していないが、仕上がりは良好である。

1月12日(土)、京都の牝馬限定・芝1600mにスタンバイ。浜中俊騎手が手綱を取る。


小平 奈由木(こだいら なゆき)
早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。
清水成駿氏の公式サイト「SUPER SELECTION」に毎週連載中の「トレセン尋ね人」や、月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判になっている。