【1回京都】ドリーミートーツ…小平奈由木の注目新馬レポート

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注目の新馬【1回京都】ドリーミートーツ

ドリーミートーツ
(牝3、栗東・橋口厩舎)
父:ジャングルポケット
母:ローズバド
母父:サンデーサイレンス

ジャガーメイル(天皇賞・春)、オウケンブルースリ(菊花賞)、トールポピー(オークス、阪神JF)などを送り出し、大舞台での強さが光るジャングルポケットが父。この世代もサンデーサイレンス系を中心に優秀な繁殖を集めていて、大物の登場が待たれる。

母ローズバド(その父サンデーサイレンス)はフィリーズレビュー、マーメイドSと重賞を2勝。オークス、秋華賞、エリザベス女王杯を2着した名牝である。繁殖成績もトップクラス。同馬の半姉にローザブランカ(3勝)、半兄にはローズリパブリック(現2勝)、ローズキングダム(朝日FS、ジャパンCなど現6勝、ダービー2着、菊花賞2着)、ローゼンケーニッヒ(現2勝)がいる。

ノーザンファーム早来、NFしがらきと移り、しっかり基礎固めされた同馬は、11月17日、栗東に入厩した。12月7日のゲート試験をパス。中間に軽いフレグモーネを発症し、当初の予定よりもデビューが遅れたものの、年明けから順調にペースアップされ、仕上がりは上々である。

「〝薔薇一族〟の悲願だったG1勝ちを果たしたローズキングダムの下だからね。期待は大きいよ。兄たちと同様、稽古は目立たないけど、母の良さが伝わり、柔らか味がある。この血らしい瞬発力で勝負できるだろう」(橋口弘次郎調教師)

いよいよ1月20日、京都の芝1600mでベールを脱ぐ。鞍上は小牧太騎手


小平 奈由木(こだいら なゆき)
早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。
清水成駿氏の公式サイト「SUPER SELECTION」に毎週連載中の「トレセン尋ね人」や、月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判になっている。