ディープインパクト産駒、ネオヴィクトリアがヒヤリも新馬勝ち!!

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日曜京都6R
3歳新馬
芝1600m
勝ちタイム1.37.8

ネオヴィクトリア(牝3、父ディープインパクト・栗東・平田厩舎)

ディープインパクト産駒、ネオヴィクトリアがヒヤリも新馬勝ち!!

緩い流れながら、前3頭がけっこう雁行していく展開。その直後の内に潜りこむ騎乗で絶好の位置をキープしていた2番人気のネオヴィクトリア。直線で抜け出す時に、隣りの馬に接触寸前のアクシデント。審議ランプがついたが罰金ですんだ。その騒ぎの外を追い上げてきていたのがアドマイヤツヨシ
この2頭の熾烈な追い合いとなったのだが、1番人気のアドマイヤツヨシを半馬身抑えてのデビュー勝ちをしたのが、ネオヴィクトリア。ステッキを使わないで、手綱だけでの仕掛けだった様に見受けた。ディープインパクト産駒がここでも勝ち上がった。

スタートしてすぐに首を内へ向けている池添Jのネオヴィクトリアである。京都芝は俄然、内が優位。それを誰しもが知っているのだが、実際にそれを行うかの判断だろう。前を行くアロウィーバイオメイショウカルマンメイショウジンベエ。その真後ろで2ハロンめを迎えている。前には外からロードプレアデスマイネルラメールまで加わり5頭が横に並ぶ勢いであった。
3ハロンめは35.9とまずまず流れていく前半。内ラチ沿いの3,4番手で通過するネオヴィクトリアで、アドマイヤツヨシは1馬身後ろの外め。ドリーミートーツもラチ沿いを追走してくる。
3コーナーのカーヴを、先頭アロウィーバイオで2番手メイショウカルマン。その3番手まで上がるネオヴィクトリアであった。

流れはまだ速くならずに4コーナーを迎える。後続馬がドッと前に接近してひと塊になるだけに、内で脚を貯めているのは相当な武器だ。
ほとんどの馬が手応え良くカーヴを廻った。アロウィーバイオの内が開きそうな瞬間があった残り300のオレンジ棒通過地点。しかしまた狭くなった様子。今度は外へ首を向けたネオヴィクトリアの池添J。そこには2番手メイショウカルマンがまだいた。
内から出てきた勢いに、外へ流れるメイショウカルマン。ちょうどアドマイヤツヨシが上がってきている時だった。そこで大きな動きがあればアウトだったかも。

何事もなかった様に追っている川田Jのアドマイヤツヨシ。アロウィーバイオを抜き去る時に右ムチを1発入れた様に見えたが、ビデオでは判らないまま。外から猛然と追ってくるアドマイヤツヨシとの追い合いを制して、むしろゴール前はもうひと伸びまでしていたネオヴィクトリア。池添Jのスタートしてすぐに内への進路を確保する好騎乗が勝利をもたらしたのは、間違いのない事実だろう。
3着もこれまた内ラチ沿いでいい伸びを見せていたドリーミートーツ。

次回京都は、Bコース使用で外へ出て来る。それでも内有利は変わらないのであろう・・・か?


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。