【1回東京】ジャイアントリープ…小平奈由木の注目新馬レポート

トピックス

注目の新馬【1回東京】ジャイアントリープ

ジャイアントリープ
(牡3、栗東・村山厩舎)
父:ネオユニヴァース
母:ラフィントレイル
母父:エルコンドルパサー

一発長打が魅力のネオユニヴァースが父。ヴィクトワールピサ(ドバイワールドC、有馬記念、皐月賞)を筆頭に、スーパーホースを送り出している。世界の頂点を極めた実績が評価され、この世代は繁殖レベルがぐんとアップ。クラシック戦線でも目が離せない。

母ラフィントレイル(その父エルコンドルパサー)は未勝利だが、祖母は秋華賞の覇者でジャパンCでも2着したファビラスラフイン。同馬の芦毛も母系から受け継がれたものである。同馬の半兄にアルドワーズ(現1勝)、ブレイズアトレイル(現2勝)がいる。キャロットクラブでの募集総額は2800万円だった。

ノーザンファーム早来で順調にペースが上げられ、7月15日、札幌競馬場へ。函館を経由し、8月15日には栗東トレセンに移り、ゲート練習を進めた。しかし、時間をかけて取り組んだものの、なかなか合格レベルに達せず、9月29日、いったんNFしがらきに放牧に出て精神的な成長を促した。

12月18日の帰厩後は順調そのもの。1月9日、念願の試験に合格した時点でも、体はしっかりできていた。追い切りの本数は少ないとはいえ、フットワークはダイナミック。いきなり力を発揮できる態勢にある。

多数の希望馬が予想され、除外の可能性も高いが、1月27日(日)、東京の芝1800mに臨む方向。鞍上は藤岡佑介騎手


小平 奈由木(こだいら なゆき)
早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。
清水成駿氏の公式サイト「SUPER SELECTION」に毎週連載中の「トレセン尋ね人」や、月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判になっている。