【1回東京】ハイヤーゾーン…小平奈由木の注目新馬レポート

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注目の新馬【1回東京】ハイヤーゾーン

ハイヤーゾーン
(牡3、栗東・藤原厩舎)
父:ディープインパクト
母:テイクミーハイヤー
母父:トニービン

3世代目が走り始めたばかりの昨年、圧倒的な差でリーディングのトップに立ったディープインパクトが父。今年もクラシック戦線をリードしていくに違いない。

母テイクミーハイヤー(その父トニービン)は3勝をマーク。祖母ワディア(英4勝、米子Sなど5勝したワディラムの母)がエルハーブ(英ダービー、種牡馬)の半姉という名牝系だ。ハイリリー(現2勝)は同馬の半姉にあたる。G1サラブレッドクラブにラインナップ。募集総額は4000万円だった。

追分ファームリリーバレーで順調に乗り進められ、7月20日、函館競馬場に入厩。8月15日にゲート試験をバスすると、いったん牧場に戻って心身のリフレッシュが図られた。山元トレセンを経由し、11月29日、栗東に到着。
緻密なメニューを積み重ね、丁寧に磨かれてきた。馬なりで追われても、終いの伸びはきらりと光るものがある。

相手関係などを見極めたうえ、1月27日(日)、東京の芝1800mまたは、同日の京都、芝2000mでデビュー。東京で出走する場合は、岩田康誠騎手が騎乗する。


小平 奈由木(こだいら なゆき)
早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。
清水成駿氏の公式サイト「SUPER SELECTION」に毎週連載中の「トレセン尋ね人」や、月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判になっている。