【1回阪神】レッドジェラルド…小平奈由木の注目新馬レポート

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注目の新馬【1回阪神】レッドジェラルド

レッドジェラルド
(牡3、栗東・橋田厩舎)
父:アグネスタキオン
母:アドヴァーシティ
母父:Seeking the Gold

内国産として51年ぶりとなるリーディングサイアーを獲得し、一時代を築いたアグネスタキオンの産駒。ラストクロップとなる3歳世代からも、ぜひダイワスカーレットやディープスカイらに続くスターの出現を期待したい。

母アドヴァーシティ(その父シーキングザゴールド)はアメリカ生まれ。半兄にベータトロン(米3勝)、レッドバリオス(1勝)、レッドエクスプレス(現1勝)らがいて、コンスタントに勝ち上がっている。祖母のディスピュートはスピンスターSなど米G1を3勝した名牝であり、その半兄にアジュディケーティング、タイムフォーアチェインジといった種牡馬がいる名牝系だ。東京サラブレッドクラブにラインナップ。募集総額は3400万円だった。

社台ファームで大切に育成された同馬は、11月6日、山元トレセンに移って定期的にスピードメニューを消化。12月19日、栗東に入厩した。坂路での乗り込みと並行してゲート練習を進め、2月1日、2回目の挑戦で試験をパスする。まだトモの緩さが残っているものの、新馬向きの前向きな性格。調教の反応も上々である。

2月24日(日)、阪神の芝2000mに投票。岩田康誠騎手に依頼している。


小平 奈由木(こだいら なゆき)
早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。
月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判になっている。