【1回阪神】マトリックスコード…小平奈由木の注目新馬レポート

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注目の新馬【1回阪神】マトリックスコード

マトリックスコード
(牡3、栗東・藤原英厩舎)
父:ハーツクライ
母:シークレットコード
母父:Fusaichi Pegasus

有馬記念、ドバイシーマクラシックを制したハーツクライの産駒。初年度のギュスターヴクライ(阪神大賞典)、ウインバリアシオン(青葉賞)、アドマイヤラクティ(ダイヤモンドS)に続き、現4歳ではジャスタウェイ(アーリントンC)、カポーティスター(日経新春杯) が重賞ウイナーとなった。この世代でも早速、コレクターアイテム(アルテミスS)とフェイムゲーム(京成杯)がタイトルを奪取。成長力に富む血脈であり、そろそろG1ホースが誕生しそうな予感がする。

母シークレットコード(その父フサイチペガサス)は1勝のみで引退したものの、阪神ジュベナイルフィリーズを2着した素質馬。待望の初仔となる。祖母マジックコードがカナダの古牝馬チャンピオンに輝いた名牝だ。社台サラブレッドクラブにて総額4000万円で募集された。

社台ファームで順調に乗り込まれ、9月12日、栗東に入厩。ただし、500キロ超の大型ゆえにまだ芯が入っていない段階だった。いったん山元トレセンへ移動して態勢を整え直した。週に2回のペースで15-15を消化したうえ、1月9日に帰厩。坂路でタイムをマークしながらゲート練習も進め、2月7日の試験をクリアする。先週のウッドコースでは3歳500万下のレッドジャイヴを追走し、コンマ3秒の先着。ラストは目を見張る伸びを見せた。パワフルであるとともに、瞬発力もかなりなものである。

多数の希望馬が予想され、除外の可能性も高いが、2月24日(日)、阪神の芝2000mに投票する。鞍上は川田将雅騎手で。


小平 奈由木(こだいら なゆき)
早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。
月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判になっている。