【1回阪神】セノーテルシータ…小平奈由木の注目新馬レポート

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注目の新馬【1回阪神】セノーテルシータ

セノーテルシータ
(牝3、栗東・松田国厩舎)
父:チチカステナンゴ
母:プリンセスルシータ
母父:サンデーサイレンス

チチカステナンゴのファーストクロップ。フランス時代の種牡馬成績が評価され、社台グループが約7億円で導入した期待の血筋である。サンデーサイレンス系を中心として豪華繁殖に配合されているだけに、いずれはトップクラスも登場するはずだ。

母プリンセスルシータ(その父サンデーサイレンス)は5勝をマーク。その半兄にイタリアで20勝を量産し、G3・伊セントレジャーにも勝ったペイミーバック、宝塚記念をはじめ重賞5勝のメイショウドトウらがいる。同馬の半兄が現1勝のプリンシペアスール。社台サラブレッドクラブの所属となり、総額2000万円で募集された。

社台ファームでの基礎固めを経て、8月31日に山元トレセンへ。丹念にスピードメニューを消化した。12月1日には栗東近郊のグリーンウッド・トレーニングに移動して入厩に備えた。1月12日にトレセン入りすると、2月1日、2回目の挑戦でゲート試験に合格した。豊富な調教量をこなしても体調は安定。順当に反応が上向いてきた。

先週に除外され、優先出走権を確保。2月23日(土)、阪神のダート1400mに向かう。


小平 奈由木(こだいら なゆき)
早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。
月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判になっている。