JRAに移籍の福山の岡田騎手が栗東トレセンに

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2月7日に発表されたJRA新規騎手免許試験に合格し、3月より移籍予定の福山の岡田祥嗣騎手が、今週、栗東トレセンに来訪。調教に騎乗し、関係者へのあいさつを行うなど、JRA騎手としてのスタートをきった。

栗東トレセンは所属する笹田厩舎の開業当初、研修で約一週間訪れて以来、2度目の経験となる岡田騎手だが、随所に初々しいさを感じさせた42歳のルーキー。来週末に迫ったデビューへ向けて、笹田師の案内のもと、サークルに溶け込もうと準備を進めた。

「全く初めての経験のようなものですし、環境がまるっきり違うので、慣れるまでは大変ですね」と同騎手は控えめに語ったが、地方在籍時代はオグリキャップの走りに魅了されて、オグリと全く同じデザインの勝負服をまとい、地方通算1966勝を挙げてきた大ベテラン。そのオグリキャップに騎乗していた武豊騎手に「恐れ多い」と敬意を払いつつも、武騎手をはじめ、積極的に関係者へ挨拶回りを行った。

そして、さっそく、火曜、水曜と、同じ高校の先輩という縁で所属する予定の笹田厩舎の管理馬での調教、追い切りに騎乗し、坂路での調教も経験した。

「坂路も福山にはなかったですし、福山と中央競馬はコースの広さも、調教施設の大きさも違う。ゼロからのスタートだと思っています。中央に遠征で騎乗した時も、偶然、雪の影響で、その日のレースがすべてダート変更になって、中央の芝のレースにも騎乗したことがないんです。これから毎日が勉強だと思いますし、改めて、一から色々なことを吸収していきたいです」と謙遜しつつも、新たなステージでのスタートに意気込んだ。

予定では、JRA騎手としてのデビューは3月3日(日)の阪神競馬場で数鞍に騎乗する予定。当面は自力で騎乗馬の手配もしつつ、JRAの岡田として、新たな騎手人生を迎えていく。