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ヴァイオレンス、骨折でケンタッキーダービー戦線離脱
2013/2/26(火)
2013年のケンタッキーダービーの最有力候補ヴァイオレンスが、骨折のアクシデントで早くもケンタッキーダービー戦線から離脱した。
23日フロリダ、マイアミのガルフストリームパーク競馬場で行なわれたG2ファウンテンオブユースS(ダート8.5F)で、ハヴィエア・カステリャーノ騎乗の1番人気(単勝1.6倍)に推されたヴァイオレンスは、逃げる3番人気(単勝8倍)マジェスティックフサーの2番手グループで追走した。
ラチ沿いから3コーナーに向かう手前で単独2番手に上がり、マジェスティックフサーの半マイル45秒45のハイペースを追いかけ4コーナーで先頭に立ったが、後方7番手から4コーナーで3番手に上がって来た2番人気(単勝6.4倍)のオーブに、直線残り150ヤードで交わされ半馬身差2着に終わった。
2歳チャンピオンのシャンハイボビーにフロリダダービー直行を決めさせ、2戦2勝のヴェラザノをタンパベイダービーに向かわせ、ファウンテンオブユースSをヴァイオレンスの今季初戦に定めたトッド・プレッチャー調教師だったが、思わぬアクシデントが襲った。診断は右前脚の種子骨骨折、三冠への道は閉ざされた。「故障した馬を見るのは辛いが、彼は美しい走りで2着した」と語る。
メダーリアドーロとゴーンウエスト産駒の牝馬ヴァイオレントビューティーとの間に生まれたヴァイオレンスは、8月サラトガ競馬場でデビュー戦を勝った後、G2ナシュアSとG1キャッシュコールフューチュリティーを連勝、3戦3勝で2歳シーズンを終えた。今季初戦でアクシデントに見舞われたヴァイオレンスは、今週中にケンタッキー州ヴェルサイユ近郊のスティーヴン・マーシャルのブラックロックステーブルに移送される予定だが、HRTVはヴァイオレンスの引退を早々に伝えている。
勝ったオーブは、4戦目のアケダクト競馬場で初勝利を挙げた後、今年はガルフストリームパーク競馬場でアロワンス勝ちを含む目下3連勝、通算成績は6戦3勝、3着1回。ジョン・ヴェラスケス騎乗での勝ちタイムは1分42秒24、シャンハイボビーをG3ホーリーブルSで破ったイッツマイラッキーデーのレコードよりも100分の43遅かった。
23日ルイジアナ、ニューオリンズのフェアグラウンズ競馬場で行なわれたG2リズンスターS(ダート8.5F)では、ジェームズ・グラハム騎乗の単勝136.2倍の人気薄アイヴストラックアナーヴが、ダッシュ付かず最後方に下がりながらも直線7番手に上がり外から追い込んでハナ差勝ちした。
人気のノルマンディーインヴェイジョンは追い込み不発で5着。G3ルコントSで11馬身半差勝ちのオックスボーは3コーナー過ぎから先頭に立ったものの4着、プラウドストライクは逃げて8着、パレスマリスは直線での追い比べに敗れて3着、コードウエストは先行策からしぶとく粘って2着している。勝馬は3月30日のルイジアナダービーに向かう予定である。
18日アーカンソー、ホットスプリングスのオークローンパーク競馬場で行なわれたG3サウスウエストS(ダート8.5F)は泥田状態のスロッピー馬場で行なわれたが、ボブ・バファート厩舎が送り出した人気(単勝2倍)のスーパーナインティーナインが直線で差を広げ11馬身4分の1差で大勝した。今季はアロワンスに続く連勝で通算成績を5戦3勝、2着1回としている。
ロード・トゥ・ザ・ローゼズ~ケンタッキーダービーへの道はまだまだ始まったばかり、今後もびっくりするような結果が伝わって来そうである。
海外競馬評論家 和田栄司
ラジオ日本のチーフディレクターとして競馬番組の制作に携わり、多岐にわたる人脈を形成。かつ音楽ライターとしても数々の名盤のライナーを手掛け、海外競馬の密な情報を把握している日本における第一人者、言わば生き字引である。外国馬の動向・海外競馬レポートはかねてからマスメディアで好評を博しており、それらをよりアップグレードして競馬ラボで独占公開中。
23日フロリダ、マイアミのガルフストリームパーク競馬場で行なわれたG2ファウンテンオブユースS(ダート8.5F)で、ハヴィエア・カステリャーノ騎乗の1番人気(単勝1.6倍)に推されたヴァイオレンスは、逃げる3番人気(単勝8倍)マジェスティックフサーの2番手グループで追走した。
ラチ沿いから3コーナーに向かう手前で単独2番手に上がり、マジェスティックフサーの半マイル45秒45のハイペースを追いかけ4コーナーで先頭に立ったが、後方7番手から4コーナーで3番手に上がって来た2番人気(単勝6.4倍)のオーブに、直線残り150ヤードで交わされ半馬身差2着に終わった。
2歳チャンピオンのシャンハイボビーにフロリダダービー直行を決めさせ、2戦2勝のヴェラザノをタンパベイダービーに向かわせ、ファウンテンオブユースSをヴァイオレンスの今季初戦に定めたトッド・プレッチャー調教師だったが、思わぬアクシデントが襲った。診断は右前脚の種子骨骨折、三冠への道は閉ざされた。「故障した馬を見るのは辛いが、彼は美しい走りで2着した」と語る。
メダーリアドーロとゴーンウエスト産駒の牝馬ヴァイオレントビューティーとの間に生まれたヴァイオレンスは、8月サラトガ競馬場でデビュー戦を勝った後、G2ナシュアSとG1キャッシュコールフューチュリティーを連勝、3戦3勝で2歳シーズンを終えた。今季初戦でアクシデントに見舞われたヴァイオレンスは、今週中にケンタッキー州ヴェルサイユ近郊のスティーヴン・マーシャルのブラックロックステーブルに移送される予定だが、HRTVはヴァイオレンスの引退を早々に伝えている。
勝ったオーブは、4戦目のアケダクト競馬場で初勝利を挙げた後、今年はガルフストリームパーク競馬場でアロワンス勝ちを含む目下3連勝、通算成績は6戦3勝、3着1回。ジョン・ヴェラスケス騎乗での勝ちタイムは1分42秒24、シャンハイボビーをG3ホーリーブルSで破ったイッツマイラッキーデーのレコードよりも100分の43遅かった。
23日ルイジアナ、ニューオリンズのフェアグラウンズ競馬場で行なわれたG2リズンスターS(ダート8.5F)では、ジェームズ・グラハム騎乗の単勝136.2倍の人気薄アイヴストラックアナーヴが、ダッシュ付かず最後方に下がりながらも直線7番手に上がり外から追い込んでハナ差勝ちした。
人気のノルマンディーインヴェイジョンは追い込み不発で5着。G3ルコントSで11馬身半差勝ちのオックスボーは3コーナー過ぎから先頭に立ったものの4着、プラウドストライクは逃げて8着、パレスマリスは直線での追い比べに敗れて3着、コードウエストは先行策からしぶとく粘って2着している。勝馬は3月30日のルイジアナダービーに向かう予定である。
18日アーカンソー、ホットスプリングスのオークローンパーク競馬場で行なわれたG3サウスウエストS(ダート8.5F)は泥田状態のスロッピー馬場で行なわれたが、ボブ・バファート厩舎が送り出した人気(単勝2倍)のスーパーナインティーナインが直線で差を広げ11馬身4分の1差で大勝した。今季はアロワンスに続く連勝で通算成績を5戦3勝、2着1回としている。
ロード・トゥ・ザ・ローゼズ~ケンタッキーダービーへの道はまだまだ始まったばかり、今後もびっくりするような結果が伝わって来そうである。
海外競馬評論家 和田栄司
ラジオ日本のチーフディレクターとして競馬番組の制作に携わり、多岐にわたる人脈を形成。かつ音楽ライターとしても数々の名盤のライナーを手掛け、海外競馬の密な情報を把握している日本における第一人者、言わば生き字引である。外国馬の動向・海外競馬レポートはかねてからマスメディアで好評を博しており、それらをよりアップグレードして競馬ラボで独占公開中。
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