【2回中山】ハイファンタジー…小平奈由木の注目新馬レポート

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注目の新馬【2回中山】ハイファンタジー

ハイファンタジー
(牝3、美浦・古賀慎厩舎)
父:ネオユニヴァース
母:ロイヤルファンタジー
母父:Monsun

一発長打が魅力のネオユニヴァースが父。ヴィクトワールピサ(ドバイワールドC、有馬記念、皐月賞)を筆頭に、スーパーホースを送り出している。世界の頂点を極めた実績が評価され、この世代は繁殖レベルがぐんとアップ。クラシック戦線でも目が離せない。

母ロイヤルファンタジーは、ドイツの至宝といえるモンズーンの肌であり、G2・独セントレジャー(芝2800m)やG3・フランクフルト市大賞典(芝2150m)に優勝している。同馬の半兄にミッションモード(3勝)。社台サラブレッドクラブでの募集総額は3000万円だった。

社台ファームで丁寧に体力強化が図られた同馬は、セグチレーシングステーブルを経由して10月11日に美浦へ。25日のゲート試験を1回でクリアする。テンションが上がり気味なことに配慮し、いったん山元トレセンに移動して調整を進めた。11月28日に再入厩したものの、追い切りで左トモに筋肉痛を発症。再度の放牧を挟んだ。2月13日の帰厩後は落ち着きを保ち、フットワークもぐっとスムーズになった。息遣いや反応も上々。仕上がりに不安はない。

3月10日(日)、中山の芝1800mにスタンバイ。クリスチャン・デムーロ騎手が手綱を取る。


小平 奈由木(こだいら なゆき)
早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。
月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判になっている。