【1回阪神】スタンドオントップ…小平奈由木の注目新馬レポート

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注目の新馬【1回阪神】スタンドオントップ

スタンドオントップ
(牡3、栗東・清水出厩舎)
父:フジキセキ
母:スタンドオンエンド
母父:End Sweep

父はフジキセキ。スプリント部門へキンシャサノキセキ、コイウタやエイジアンウインズといったマイル女王、驚異の日本レコードを叩き出したダノンシャンティ、さらにダート界にはカネヒキリ、シャトル先での成功作としてもドバイシーマクラシック勝ちのサンクラシークら、長年に渡って多彩なトップホースを送り出している。現3歳の勢いも目覚ましく、タマモベストプレイ(きさらぎ賞)、メイケイペガスター(共同通信杯)が登場。虎視眈々とクラシックを狙っている。

母はアメリカ生まれのスタンドオンエンド(その父エンドスウィープ)。ダートで7勝をマークした活躍馬である。同馬の半兄にはスタンドアチャンス(地方16勝)、トップチェッカー(現2勝)らがいる。サンデーサラブレッドクラブにて総額1800mで募集された。

ノーザンファーム空港で基礎固めされた後、9月21日、NF天栄へ。現地でもスピードメニューをこなしたうえ、11月21日、栗東に入厩した。大型ゆえにゲートからのダッシュが苦手だったものの、しっかり練習を積んで12月28日の試験をクリア。時間をかけて仕上げられ、ひと追いごとに反応が上向いてきた。

3月9日(土)、阪神のダート1800mに向かう。鞍上は酒井学騎手に依頼している。


小平 奈由木(こだいら なゆき)
早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。
月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判になっている。