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レッドセイリングがマイペースで逃げ切る!!
2013/3/19(火)
日曜阪神3R
3歳新馬
ダ1800m
勝ちタイム1.55.5
レッドセイリング(牝3、父ゼンノロブロイ・栗東・藤原英厩舎)
レッドセイリングがマイペースで逃げ切る!!
いよいよ関西最後の新馬戦となった。ナムラマンジロウと人気を二分したレッドセイリング。ダッシュを決めて先頭に立つと、マイペースに落としての逃げを展開。4コーナー手前では、外をマクってきたノヴォパンゲアらが並んできたが余力十分。むしろ直線では後続を離し気味となって、最後は5馬身差での勝利。ナムラマンジロウが何とか追い上げて2着となった…。
水曜の追い切りで跨った感触では《後脚が甘いしどうかな~》とあまりいいコメントではなかったのだが、実戦ではそんな気持ちが吹っ飛ぶ様な快勝ぶり。『これであれだけ走れたのだから、もっともっと良くなってくるわ~』と感嘆しきりであった。
パドックで馬を観て、電光掲示板を見上げて馬体重を知る。牝馬が4頭出ているがカエナポイントが一番少ない462キロ。レッドセイリングは、腹目が薄い感じの馬体ながら490キロもある。やはりダートの1800戦は大柄な馬が多い。
スタートはスタンド前、レッドセイリングは出てからの二の脚が速かった。外からスーッと内へと寄せていって、先頭となって行ったのだが2ハロンめで11.5と脚を見せる。1コーナーを廻ってからすぐにペースダウン出来た様子。1番人気のナムラマンジロウは、中団のポジションで内ラチ沿いを追走する。
向こう正面に入って13秒台をキープ。1000を1.04.0と、これ以上ないペースで3コーナーを廻って行く。一旦外へ出して進出するのかと思えたナムラマンジロウだが、後ろからマクってきた馬の勢いに押されたか、また内へと入っていく。
2コーナーでは最後方にいたノヴォパンゲアが一気にマクって上がってくる。カツトラマンが順位を上げるのと同時の動きとなって、前は3頭が雁行して4コーナーへと入る。レッドセイリングが内、中にカツトラマン。その外へノヴォパンゲアでカーヴを廻る。
コーナーリングで貯めていたレッドセイリングが離して行く。1馬身、2馬身と後続との差を広げる。やっとナムラマンジロウが内ラチ沿いから脚を伸ばし始める。
残り1ハロンで3馬身後ろまで迫って2番手グループのトップになったのだが、そこからまたレッドセイリングは伸びて行く。最後の1ハロンが13.0は悪くない。それも残り50メートルは流し気味であったから。
2着ナムラマンジロウで5馬身。3着には3コーナーでドンジリにいたトゥヴァビエンが、ノヴォパンゲアを交して上がった。(言いにくい馬名ばかりですな~)。
これで最終週の新馬戦の2鞍とも、藤原英厩舎が勝ち名乗りをあげた。3歳馬の出走に対する勝ち上がりが凄いな~と思って調べてみたら角居、池江厩舎とそんなに変わらないが少し下だった。ところがである、凄いのが松田博厩舎で半端じゃない高率で勝ち上がっている。勝ち数はこの3厩舎のほぼ倍。いや~上には上がいるもんですな~…と感心しきりでありました。
平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。
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