【高松宮記念】バレンチノ加用師「ここまで順調にこられた」

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人馬にとって初のG1タイトルが欲しいドリームバレンチノ

24日(日)に行われる高松宮記念(G1)に出走予定のドリームバレンチノ(牡6、栗東・加用厩舎)を管理する加用正調教師の共同会見(20日)は以下の通り。

-:いよいよ本番も迫ってきました。最終追いは単走でしたが、どのような指示で、そして掴んだ感触など教えてもらえますか?

加用正調教師:先週が、全体時計は速くて終いが思った以上にかかったので、今日は単走で終い重点に。馬場も昨日の降雨で重そうだったんで、できるだけ終いの時計が速くなるように指示して……。全体の時計は55.2で、終いは13.1だったんですけど、全体的な今日の坂路の時計を考えれば、この馬としては及第点のいい追い切りができたと感じてます。

-:シルクロードSを使って、およそ2ヶ月で本番を迎えることになりますが、この中間はどのようなことにポイントを置いて調整してきたんでしょうか?

加:シルクロードを勝った後、期間はここまで長かったんですけど、厩舎に置いてジックリと馬体、日頃の調教をチェックしながら今日に至って、順調にこられていると感じています。

-:去年のG1では9番人気ながらの3着ということでしたけども、今回の本番は更に人気を上げて臨むことになりそうですが?

加:やっぱりG1で他の陣営も力が入っていて、ベストの状態で出走してくると思いますけど、この馬自身、ここまで順調にこれましたし、去年のスプリンターズSよりはイイ状態で出走できると感じています。

-:このレースはどうしても唯一のG1馬ロードカナロアとの比較ということにもなりますが、去年は対戦して1勝1敗でした。そのあたりはどうでしょうか?

加:強いのは確かですが、中京競馬場がリニューアルしてから直線が長くなって、坂ができたので。ウチのは短距離の差し馬なんでね。脚質的にはいい勝負ができるんじゃないかなと期待しています。

-:現時点で思い描くレース運び、展開、プランはいかがでしょうか?

加:まあプランは色々考えますけど……。スタートを上手いこと出て、この馬のいいポジションで。1200mですからテンも結構速くなると思いますので。その辺はまあ松山騎手が色々と構想を練ってくれて、終いを生かすこの馬の競馬ができたらいいなと感じています。

-:先生にとっても厩舎の開業から節目の20年ということで、機は熟したと、G1獲り、いかがでしょうか?

加:なかなかG1を獲るというよりも、G1に出走する馬をつくるというのが難しいことなのでね。今回、そういう意味でいいチャンスだと思っていますし、ここまで順調にこられたのが一番いいなと感じています。

(個別質問)-:若手の松山騎手についての印象を改めて教えて頂けますか?

加:彼は減量のときからウチの馬にたくさん乗ってもらっていたんですが、この頃はウチの厩舎の馬に乗る機会が減って、他所のいい厩舎の馬にどんどん乗って、いい競馬をしてくれているのでね。ウチの厩舎もまだG1勝ったことないので、彼もココで大きなタイトルを手にして、もう一歩でも二歩でも大きく羽ばたいてもらいたいなと感じてます。

-:先ほど脚質的には中京が合うと仰ってましたけど、左回りに関しては?

加:もともと競走馬でも人間でも、左回りは得意だと思いますし、アメリカの競馬なんかは殆ど左回りですし、そういう意味では不安視は全くしていません。

-:よりイイということではなく、普通にこなせるかなと。

加:まあ得手不得手は結果が出てみないことには分かんないですけど、先ほども言った通り、イイ状態で臨めるってことが調教師として一番じゃないかなと感じています。

-:去年のスプリンターズSのときよりもイイ状態というお話でしたが、今までの中でもトップクラスの状態ですか?

加:そうですね。久々で10キロ増えていた前走時に、58キロという斤量を背負ってこの馬としては最高のパフォーマンスをしてくれました。その後はココ一本に向けて厩舎に置いてここまで調整してきたので、ベストの状態で出走できるということがこの馬としてもいいんじゃないかなと思っています。