【高松宮記念】吉田豊騎手「サンカルロの全能力を発揮できるよう」

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20日、日曜中京11レース・高松宮記念(G1)の追い切りが美浦トレセンで行われた。

前走、阪急杯4着のサンカルロ(牡7、美浦・大久保洋厩舎)は、吉田豊騎手を背に坂路コースで追われ、4F51.8-35.1-23.1-11.8をマークした。

【大久保洋吉調教師のコメント】
「前走は、予定よりも少し体が重かったです。結果に関しては仕方ないですね。前走と違って先週も稽古をやりましたし、間違いなく力強さは出てきたと思います。先週やった後に体の締まりも良くなりましたし、十分仕上がったと思います。
体やカイ食いなど不安がなく、思い通りに調整できます。弱いところが多いもので、若いところはいろいろありましたが、今は全くなくなって追い切りも思い通りにできます。古馬になって大きく変わったというところはないけど、丈夫になったのは確かですね。
中京1200は、勝っていないので得意と言えるかどうかは分かりませんが、去年の高松宮記念の内容から、合っているんじゃないか、ということは言えると思います。差し馬なので、展開に左右されるところはありますね。
どんなペースになるかはスタートしてみないと分かりませんが、とにかく自分の競馬に徹するということです。7歳ですがレース数をそれほど使っていないので、年を取っているとは思いませんけど、チャンスは数少なくなってくるので、どうにかしたいなと思っています」

【吉田豊騎手のコメント】
「前走は余裕残しで仕上げていたので、プラス体重は思っていた通りでした。強い馬の後ろの位置をすぐ取れて、道中も不利なく直線を向けましたし、サンカルロの力を出せたと思います。1回使って確実に良くなってくると思います。
今日の追い切りはいつもと一緒で、前の馬を見ながら直線並びかけに行く感じでした。終い少し仕掛けましたが、楽に交わせました。若いときは一生懸命走り過ぎるところがありましたが、古馬になってそういう面を見せなくなりましたし、良い方向に成長してきてくれています。今年の中京の馬場は、昨年と違って意外と軽いので、その辺がどうかなという気はしますけど、左回り自体は去年の高松宮記念で走っているように問題ないと思います。
1200で速い馬たちがいると、そこで上手く流れに乗るのはキツいので、なるべく離されないように道中はついて行って、直線で差を詰めたいと思っています。人気になりそうなロードカナロアは、前走を見てもちょっと隙がありません。
サンカルロも1回使って良くなっているので、その差でどこまで詰められるかな、というところです。展開の助けが必要ですけど、終いの脚が上手くハマッてくれれば負かしてもおかしくないと思います。サンカルロの全能力を出せるように乗ります」